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JRA天皇賞・秋「想定12頭」に消えないアーモンドアイ「忖度」の声……ライバル不在40年ぶり最低頭数の可能性に問われる「8冠」の価値

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JRA天皇賞・秋「想定12頭」に消えないアーモンドアイ「忖度」の声……ライバル不在40年ぶり最低頭数の可能性に問われる「8冠」の価値の画像1

 11月1日に東京競馬場で行われる天皇賞・秋(G1)の出走メンバーが、いよいよ固まりつつある。

 現在登録を予定しているのは、史上初の芝G1・8冠が懸かるアーモンドアイら以下の12頭。例年、大きな盛り上がりを見せる秋の中距離王決定戦としては、やや寂しい頭数に落ち着きそうだ。

第162回天皇賞・秋(G1)登録予定馬 
※()内は騎乗予定騎手

アーモンドアイ(C.ルメール)
ウインブライト(松岡正海)
カデナ(未定)
キセキ(武豊)
クロノジェネシス(北村友一)
ジナンボー(M.デムーロ)
スカーレットカラー(岩田康誠)
ダイワキャグニー(内田博幸)
ダノンキングリー(戸崎圭太)
ダノンプレミアム(川田将雅)
フィエールマン(福永祐一)
ブラストワンピース(池添謙一)

 今年の注目は、何といっても芝G1・8勝目が懸かるアーモンドアイの存在だろう。ここを勝てばディープインパクトやキタサンブラックといった歴代の名馬を超える前人未到の大記録となる。

 一昨年に牝馬三冠を達成し、ジャパンC(G1)で強豪古馬を破ったことで年度代表馬に選出されるなど、一気に競馬界の頂点へ上り詰めたアーモンドアイ。昨年もドバイターフで海外G1初勝利、天皇賞・秋も勝ってG1通算6勝目と歴史的名馬の階段を順調に登っていた。

 しかし、年末の有馬記念(G1)でまさかの9着。単勝1.5倍の支持を裏切ってしまうと共に、キャリア初の惨敗を喫した。この敗戦を機に、順風満帆だったキャリアに小さくはない影が差すこととなる。

 2020年はアーモンドアイにとって、これまで苦難の年となっている。

 有馬記念の惨敗を受けてピークアウトが囁かれる中、予定されていたドバイターフが新型コロナウイルスの影響によって中止に。

 仕切り直しの一戦としてヴィクトリアマイル(G1)が選択されたが、芝G1最多勝のタイ記録が懸かる一戦で、比較的メンバーが楽な牝馬限定戦が選ばれたことは、一部メディアやファンの間で物議を醸すこととなった。

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 そのヴィクトリアマイルを4馬身差で圧勝し、“雑音”を封じたアーモンドアイだったが、続く安田記念(G1)では1つ下の女王グランアレグリアに完敗。大きく出遅れた昨年の安田記念、不完全燃焼だった有馬記念を除けば、まさに力負けという結果に、いよいよ「限界説」が囁かれつつあるのが現状だ。

 そんな中で迎える天皇賞・秋は、アーモンドアイが芝G1・8勝を成し遂げる「ラストチャンスではないか」と見られている。

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