JRA菊花賞(G1)「14年ぶり」コントレイルの前にノーザンファーム壊滅危機……池江師「ひと泡ふかせたい」ヴェルトライゼンデ筆頭に”7本の矢”で屈辱回避に全集中!?
25日、京都競馬場ではクラシック3冠の最終関門である菊花賞(G1)が行われる。春2冠を無敗で制したコントレイル陣営は、内枠希望の望み通りに2枠3番という”絶好枠”をゲット。偉業達成はもはや目前に迫ったといえるかもしれない。
そんな順風満帆の大本命に対し、一敗地に塗れてきたのが生産界の横綱・ノーザンファームだ。
昨年12月の阪神JF(G1)をレシステンシア、朝日杯FS(G1)をサリオスが制して2歳G1を牡牝で制覇。翌年のクラシック戦線に向けて好発進を決めたかに思われた。
だが、コントレイルが初G1勝利を収めた昨年のホープフルSでは精鋭4頭を送り込むも返り討ち。4頭すべてが掲示板に載りながらも2、3、4、5着と、勝利の栄冠を手にすることは叶わなかった。
ノーザンファームの「誤算」はこれだけに止まらない。今年は牡馬のコントレイルだけでなく、牝馬にもデアリングタクトという超大物が現れたのである。2強の前に歯が立たず、大の得意としてきた春のクラシックを皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)のみならず、桜花賞(G1)、オークス(G1)まで”外様”の生産牧場に奪われてしまった。
牝馬3冠の掉尾を飾る秋華賞(G1)では、秘密兵器レイパパレで大逆転を目論むもあえなく除外。いよいよ土俵際まで追い詰められたこの菊花賞が巻き返しへ最後のチャンスとなる。
コントレイルを擁するチームノースヒルズからはディープボンドに加え、オーナーは違えども同じくノースヒルズ出身のキメラヴェリテがダート路線から参戦しての3頭体制で挑む。出走枠を1つ減らしたことにより、アンティシペイトとココロノトウダイが結果的に除外の憂き目に遭った。
それでも競馬界一の層の厚さを誇るノーザンファームはヴェルトライゼンデ、サトノフラッグ、ヴァルコス、アリストテレス、レクセランス、マンオブスピリット、ダノングロワールの7頭の「刺客」を送り込むことに成功した。
先週の秋華賞に出走した4頭はリアアメリア13着、ミヤマザクラ14着、サンクテュエール16着、ホウオウピースフル18着とまさかの大失態となっただけに、意地を賭けた執念の大量投入といえるだろう。
「ここまでの苦戦を強いられるとは、さすがにノーザンファームサイドも想定していなかったでしょう。最強馬として君臨してきたアーモンドアイも年内で引退すると見られていますし、次代のエース格と見られているサリオスはコントレイルに格の違いを見せつけられる連敗を喫しました。
安田記念(G1)でアーモンドアイを倒し、スプリンターズS(G1)でも強い勝ち方をしたグランアレグリアは秋の天皇賞を避けたように、マイルまでの馬と見られています。そうなると、コントレイルやデアリングタクト相手にクロノジェネシスやフィエールマン、グローリーヴェイズらがどこまでやれるのかにかかりますね」(競馬記者)
【注目記事】
■JRA菊花賞(G1)西山茂行オーナーが語った「異端の逃亡者」誕生秘話。グレード制導入以降「唯一」逃げ切ったセイウンスカイの伝説【特別インタビュー】
■JRA菊花賞(G1)コントレイル逆転の穴馬候補!? 全出走馬の血統・実績から浮上した3000mがプラスになる馬は?
■JRA衝撃の大暴走“オルフェーヴル2世”「勝ち負けは二の次」!? 必死の“再構成”で「まるで千直」の悪夢を払拭できるか
PICK UP
Ranking
17:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
- 【天皇賞・春(G1)】武豊×ドウデュースの復活勝利も霞むC.ルメールの神騎乗! 「死枠」克服を完璧に読み切った古馬王道路線の鬼が降臨
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
- 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
- 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
- 【天皇賞・春】横山典弘「前ポツン」にファンは狂喜乱舞? 20年前の逃亡劇再現あるか……マテンロウレオ陣営も不気味なコメント
- UAE競馬史上「最強」のジョッキーが短期免許で日本初参戦! ステレンボッシュ、シックスペンスの名門も「いい馬を用意している」
- C.ルメール「ダービーは絶対大丈夫」復帰いよいよ秒読み! ドウデュース武豊と同じく騎乗数セーブ予想も…春G1で復活インタビューとなるか
関連記事
JRA菊花賞(G1)西山茂行オーナーが語った「異端の逃亡者」誕生秘話。グレード制導入以降「唯一」逃げ切ったセイウンスカイの伝説【特別インタビュー】
JRA菊花賞(G1)「大物狩り」の血が騒ぐ!? コントレイル「当確」に最強助っ人が待ったをかける……”滑り込みセーフ”の超良血馬に激走気配
JRA菊花賞(G1)コントレイル逆転の穴馬候補!? 全出走馬の血統・実績から浮上した3000mがプラスになる馬は?
JRA菊花賞(G1)サトノフラッグ「国枝マジック」で大変身!? デアリングタクトを脅かした「秘技」でコントレイルに下剋上か
JRA菊花賞「三冠」武豊、岡部幸雄にあって、夢破れたM.デムーロ、石橋守になかったもの。コントレイル福永祐一「余裕」の裏に、二冠馬と三冠馬を隔てたものの正体