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JRAカペラS(G3)「ダートの怪物」ダンシングプリンス過大評価は禁物!? 7連勝の期待かかるも…… 前走パフォーマンスに危険な匂い

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 13日、中山競馬場ではダートのスプリント重賞・カペラS(G3)が行われる。JBCスプリント(G1)を勝利した大井のサブノジュニア、同レースで8着に敗れたものの、1番人気に支持されたジャスティン、室町S(OP)を快勝のレッドルゼルなど楽しみなメンバーが揃った。

 中でも大きな注目を集めそうなのが地方から来た怪物ダンシングプリンス(牡4、美浦・宮田敬介厩舎)だろう。昨年夏に小倉でデビューしたが、芝のレースを連敗。地方競馬に移籍するとダートで素質が開花。圧倒的な強さを見せる3連勝で再びJRAに復帰した。

 無敵の快進撃はJRAでも続き、こちらでも3連勝を決め、地方時代を含めると6連勝の離れ業を披露。ついに重賞初挑戦の舞台となったのがカペラSだ。

 その一方、これまで戦ってきた相手より一気にメンバーが強化されることに一抹の不安がある。中央でもダンシングプリンスは1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスと勝ち上がったが、2着馬との差はクラスが上がるごとに1秒6、0秒7、0秒2と徐々に詰まって来ているのは気になる材料である。

 過去10年、カペラSで前走が3勝クラスだった馬は【1.0.0.13/14】と不振。唯一勝利を挙げたのは3歳で出走したディオスコリダーのみ。データ的には苦戦する可能性も十分だろう。

 また、時計面でも不安は残る。今秋の中山競馬場で行われたダート1200n条件の特別戦の最速はヒデノヴィーナスが重でレコード勝ちしたながつきS(OP)の1分8秒5。このレースは重で時計が出やすかったことを考慮しても、ロードラズライトが勝利した初風S(3勝クラス)は良で1分9秒9という好タイムが出ている。

 これに対し、ダンシングプリンスの前走・外房S(3勝クラス)は1分10秒4と見劣りする。初風Sで逃げた2着馬シスルが1分10秒3だったことから、重賞以前に同じ3勝クラスのレースとの比較でも分が悪いといえそうだ。

「時計だけの単純比較ではありますが、昇級したロードラズライトがその後にOPを3戦して3着、7着、5着と勝ち負けするほどの走りをしていないのは気になります。重賞ならまだ情状酌量の余地もありますが、OPで勝ち切れない現状となっています。

同馬を物差しにすると、同じ中山ダート1200m条件で見劣ったダンシングプリンスの重賞勝利は難しいと言わざるを得ませんね。むしろここで強い勝ち方をするようなら、相手関係的にもG1で通用の期待が持てそうです」(競馬記者)

 今春、厩舎を開業した宮田調教師に初勝利をプレゼントしてくれたのがダンシングプリンス。そのあまりの強さに陣営からは来年の海外遠征の声も出たほどだった。

 今後を見据えるにあたってもここは重要な試金石となる今回、見事7連勝で厩舎の期待に応えることができるだろうか。

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