甘デジ「85%ループ」「ALL10R」の男気スペック! 1種2種混合機から大変貌を遂げた「100%ST」マシン!!
近年のパチンコシーンにおける時流のひとつに「ライトミドル×1種2種混合機」がある。2020年には、このスペックセットの機種が数多くリリースされ、遊びやすさを伴いながらスピードと一撃性を持った出玉感を味わうことができるマシンが市場を賑わせた。
高尾から登場した『P銭形平次2』もこの図式に当てはまる一台で、大当り確率が1/219.1と若干低めながらRUSH突入率が約58.1%と高く、80%を超えるループによって紡ぎ出す出玉力で「ライトミドル×1種2種混合機」タイプの魅力が発揮されている。
ただ、兄弟機としてリリースされた甘デジバージョンでは、1種2種混合機の特性をMAXで活かせるのがライトミドルバージョンであるという判断からだろうか、スペックとゲーム性が一新されたものとなっている。
『P銭形平次2 疾風ST Ver.』は100%確変に突入するST機としてリニューアルした。これだけ見ると、『海』シリーズの甘デジタイプのような機種を想像するが、そこは高尾、一筋縄ではいかない独自性のあるスペックにて提供されているのである。
ST突入率100%であるが、本機はなんと初当りの半分が潜るのである。つまり潜確。2ラウンド確変で電サポなし。潜確時ももちろんSTの規定回数(35回)を消化すると通常時に戻るので、いかに電サポの付与される確変を引き当てるかが勝負のカギとなる。
一方で潜確における定番、小当りによるモード移行がゲーム性に組み込まれているので、注意が必要となる。潜確STor小当りの「逃がさねぇモード」に移行した際にはヤメ時に注意である。
ST非突入時のディスアドバンテージが強烈すぎるように感じるかもしれないが、STループ率約85%と連チャン性は強力で、高確率時の大当り確率が1/18.9と潜確とはいえ確変状態なら次の当りに対する期待値は非常に高い。
とはいえ、連チャン性能に振り切っているので1回の大当りによる出玉は少なめで、右打ち中は必ず10ラウンド確変とはなるものの、手にできる玉数は約300発となっている。
ちなみに、本機には遊タイムが搭載され、通常時299回転を消化すると379回転の時短モードに突入。遊タイム中の大当り割合は約97.8%と超高確率で当りを期待できる。
ただ、前述したように潜確が搭載されているので、データ表示器上の回転数との齟齬が発生する確率も高くなる。遊タイムを意識した立ち回りをする場合には、この点を考慮する必要があるのを忘れずに。
(文=大森町男)
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