JRA角居勝彦厩舎「通算800勝」記録樹立に暗雲!? 年明けから「未勝利」であと8勝が遠い……

競馬界にとって別れの季節である2月が目前に迫ってきた。今年は牝馬三冠を達成するなどG1・7勝を挙げたジェンティルドンナを手掛けた石坂正調教師、ダイワスカーレット、キングカメハメハ、クロフネなどの多くの有力馬を送り出した松田国英調教師らが引退をする。そして定年まではまだ日があるものの、角居勝彦調教師も2月で引退し、第2の人生に向かうことを表明している。
角居師といえば、牝馬ながら日本ダービー(G1)を制した名牝ウオッカ、「砂のディープインパクト」ことG1・7勝のカネヒキリ、さらにエピファネイア、ヴィクトワールピサなど、競馬ファンならずとも耳にしたことがある名馬を管理していたことで知られる名伯楽だ。
今年で角居師は56歳。規定通りならば、まだまだ現役生活を続けることも可能だが、角居師は3年前に、天理教徒の母が体調を崩し、教会に通えなくなったことで、自らがその役目を引き継ぐべく、定年よりも早くに引退することを決意したと明かしている。
「3年前に引退の意向があることを発表したのは、当歳馬のことを考えてでしょう。3歳春のクラシック戦線が本格化するタイミングで、厩舎の解散・移籍がその馬にとってプラスに働かないのは当然。当時から、馬のことを第一に考えている角居師らしい気遣いだと話題になりましたね」(競馬記者)
角居師は調教師として実績を積む一方、引退馬のキャリア支援を主たる目的とした『サンクスホースプロジェクト』にも参加するなど、幅広く競馬の世界を支えているひとり。それだけに競馬界の損失は計り知れないだろう。
惜しまれつつも競馬界を去る角居師は、現在までに、JRA、地方、海外で挙げた勝ち星の通算が792勝となる。「引退までに通算800勝を目指す」と、角居師は『NEWS ポストセブン』の連載コラムで明かしているが、この目標達成には暗雲が立ち込めているようだ。
今年に入って角居師は管理馬を13回出走させているものの未勝利。2着1回3着2回と惜しいレースはあったものの、あと一歩で勝利に届かなかった。角居師は年間60勝を目指すなど高い目標を掲げているため、例年ならば2月終了までに8勝を挙げることも珍しくないのだが、今年は苦戦が続いている。
「引退が近くなった調教師が解散を目前にして、管理馬を1回でも多く走らせようとするのは毎年よくある話。また最終週ともなれば、さらに多くの馬を送り出しますし、周囲もある程度気を使う……なんてことまでもささやかれています。
ただ馬のことを第一に考えている角居師が、『通算800勝のため』、『最後だから』などという理由で馬に無理をさせるとはちょっと考えづらいです。このまま粛々と管理馬を送り出し、最後を迎えるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
角居師は引退までに通算800勝を達成することができるのだろうか。
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