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JRA馬券発売【米ブリーダーズC展望】ラヴズオンリーユー&ヴァンドギャルドは「現地オッズ」で明暗くっきり!? 米国の祭典は2日間でG1・13レース!

JRA馬券発売【米ブリーダーズC展望】ラヴズオンリーユー&ヴァンドギャルドは「現地オッズ」で明暗くっきり!? 米国の祭典は2日間でG1・13レース!の画像1

 現地時間5日(金)と6日(土)には、アメリカ・カリフォルニア州のデルマー競馬場で米国競馬の祭典、第38回ブリーダーズC(以下BC)が開催される。

 2日間で行われるG1レースの数はなんと「13」。このうち6レースに日本調教馬が出走を予定している。

【1日目】
・BCジュベナイル(ダート1700m)ジャスパーグレイト
【2日目】
・BCダートマイル(ダート1600m)⇒ピンシャン、ジャスパープリンス
・BCフィリー&メアターフ(芝2200m)⇒ラヴズオンリーユー
・BCスプリント(ダート1200m)⇒マテラスカイ
・BCマイル(芝1600m)⇒ヴァンドギャルド
・BCディスタフ(ダート1800m)⇒マルシュロレーヌ

 このうち、BCフィリー&メアターフとBCマイルはJRAで勝馬投票券が発売される(日本調教馬は出走しないが、BCターフも発売予定)。今回はラヴズオンリーユーとヴァンドギャルドが出走する芝の2レースに絞って展望していこう。

【BCフィリー&メアターフ(ラヴズオンリーユー)】
 ラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)陣営は直前まで芝2400mの牡馬混合戦BCターフとの両睨みだったが、最終的には1ハロン短い牝馬限定戦をチョイスした。

 2年前のオークス(G1)制覇後、勝てない時期が続いたラヴズオンリーユー。5歳を迎えた今年、初戦の2月京都記念(G2)で復活の勝利を挙げると、ドバイシーマクラシック(G1)3着に好走。そして続く香港QE2世C(G1)で混戦を断ち、海外G1初勝利を飾った。

 前走は米国遠征への壮行戦、札幌記念(G2)。単勝1.9倍の断然1番人気に支持されたが、早めに動いたソダシに押し切られ、3/4馬身差の2着に敗れた。

 その後は、先月上旬に僚馬マルシュロレーヌとともに美浦で馬場入り。検疫厩舎に移った後の追い切りも予定通り消化し、22日にアメリカに向けて出国した。

 現地に到着後も順調に調整され、現地2日には芝コースで最終追い切りを敢行。「ここまでの調教である程度仕上がっている」、「動きは軽快で満足」とは矢作調教師のコメント。さらに『日刊スポーツ』の取材には、「年を重ねるごとに良くなって、リスグラシューに近いものを感じている」と、師が手掛けた名牝の名前を挙げ、日本馬初の快挙達成に自信をのぞかせている。

 コンビを組むのは前走に続き川田将雅騎手。12頭立てのやや外目、8番枠からどういう手綱さばきを見せてくれるだろうか。

 川田騎手にとって、BCは「凱旋門賞と並んで特別なレース」だという。日本人騎手による騎乗はこれまで3人だけ、現役では武豊騎手の1人しかいない。レースは混戦模様と目されており、チャンスは十分あるだろう。

 現地の競馬総合サービスサイト『US Racing』のオッズを見ても、上位人気は割れている。ラヴズオンリーユーは「4-1」というオッズなので、5.0倍の3番人気という高い評価だ。

 1番人気を分け合っているのはウォーライクゴッデスとラブの4歳馬2頭で、「7-2(4.5倍)」。オッズではこの3頭がやや抜けている。

 通算成績7戦6勝のウォーライクゴッデス(牝4歳、米・W.モット厩舎)は、サラトガ競馬場で行われた前走・フラワーボウルSをG1初挑戦で制し、勢いがある。

 ラブ(牝4歳、愛・A.オブライエン厩舎))は、名門オブライエン厩舎の所属馬で、前走は予定していた凱旋門賞(G1)を熱発で取り消し、同馬にとって初めてとなるアメリカ遠征で真価を発揮できるか。日本のファンにもお馴染みR.ムーア騎手とのコンビでG1・6勝目を狙う。

 BCフィリー&メアターフの発走は7日(日)午前5時59分の予定となっている。

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ヴァンドギャルド JBISサーチより

【BCマイル(ヴァンドギャルド)】
 福永祐一騎手とのコンビでBCマイルに臨むヴァンドギャルド(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、14頭立ての5番枠から発走を予定している。注目度ではラヴズオンリーユーに劣るが、今年3月のドバイターフ(G1)で2着と海外実績もあって、決して侮れない。

 昨年10月の富士S(G2)で重賞初制覇を飾ったヴァンドギャルドだが、その後の国内3戦は6着、4着、8着と凡走続き。前走・毎日王冠(G2)でも中団追走から直線伸びを欠いた。

 管理する藤原調教師は「(前走・毎日王冠は)もう少し走れると思ったけど目標はここ(BCマイル)だから。前走を使って良くなっている」とひと叩きされた効果に期待。

 福永騎手も『日刊スポーツ』の取材に「やっぱり世界最高峰のレースやと思うし、アメリカでケンタッキーダービーと並ぶ一番のお祭りの日。一度は乗ってみたいと思っていた舞台だったけど、今年はそれが叶う。ワクワクしているよ」と意気込みを語っている。

 05年にはシーザリオと臨んだアメリカンオークスで米G1制覇の実績もある。1番人気のコントレイルで敗れた天皇賞・秋(G1)の悔しさをここでぶつけたい。

 ただし、現地での評価はあまり高くない。『US Racing』の最新オッズでは最下位14番人気。それでも、「20-1(21.0倍)」であれば、ノーチャンスではないだろう。

 このレースで1番人気の「3-1(4.0倍)」に支持されているのは、スペースブルース(牡5歳、英・C.アップルビー厩舎)。通算成績は18戦10勝だが、10勝中9勝が1400m以下と距離にはやや不安を抱えている。

 日本に縁がある2頭にも注目だ。母がディープインパクト産駒のビューティーパーラーというブロウアウト(牝5歳、米・C.ブラウン厩舎)と、父がブラジルで繋養されていたアグネスゴールドというインラブ(セ5歳、ブラジル・A.アシャール厩舎)は、どちらも勝ってもおかしくない実力の持ち主。『US Racing』でも上位人気が予想されている。

 BCマイルの発走は7日(日)午前7時20分の予定となっている。

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