大手パチスロメーカー・ユニバーサル「販売台数上位シェア確保」も減収減益… 次期は大ヒットコラボパチスロ第2弾など販売
新型コロナウイルス感染症の再拡大や、旧規則機撤去の延長による新台入れ替え需要の鈍化が影響した格好だ。ユニバーサルエンターテインメントは2月14日、2021年12月期の決算を公表した。
これによると、売上高は前年同期比0.5%減の904億3,500万円、営業利益は同23.3%減の19億5,900万円、経常損益は25億800万円、純損益は190億5,200万円。前年同期の売上高は908億7,100万円、営業利益は25億5,500万円、経常損失は92億4,900万円、純損失は192億1,800万円だった。
当期の遊技機業界は、パチスロ機の自主規制緩和によってゲーム性の幅が広がった6.1号機の本格的な市場導入がスタート。市場活性化への期待が高まったものの、新型コロナウイルス再拡大に伴う緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用による影響から、パチンコホールの集客や稼働が期待ほどの回復には至らず、遊技機の新台入替に対する慎重な姿勢が続いた。
また、当初は2021年11月末を予定していた旧規則機の撤去期限も、新型コロナウイルス再拡大の影響を考慮して2022年1月末に延長。そのため、パチンコホールの新台入替需要は当第4四半期から2022年12月期第1四半期に集中しているそうだ。
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このような状況下、同社は3種類のREG消化手順を採用したハナビシリーズ最新作『新ハナビ』、初代のゲーム性を踏襲しつつも初当りでATへと繋がる『SLOT劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語』、規制緩和に伴う新たなゲーム性を搭載した6.2号機『沖ドキ!DUO』などを導入。
上記3機種は2021年パチスロ機販売市場において上位の販売台数を誇り、総販売台数に関しても同社は2021年パチスロ機販売台数上位のシェアを確保した。
上記3機種を含む当連結販売台数はパチスロ機が10万2,123台で、パチンコ機が2万4,971台。売上高は前年同期比12.3%減の541億8,600万円、営業利益は前年同期比34.7%減の133億1,100万円となった。
統合型リゾート(IR)事業の売上高は前年同期比27.2%増の352億3,400万円、営業損失は18億6,500万円で、前年同期の90億3,400万円から赤字幅が縮小。メディアコンテンツ事業などその他事業の売上高は前年同期比28.9%減の8億5,400万円、営業損益は1億5,300万円(同営業利益2億7,600万円)となった。
2022年12月期については、パチンコホールから高い評価を得ている『沖ドキ!DUO』の増産や、リバイバルをテーマとした「A PROJECT」第15弾『バーサスリヴァイズ』の導入を開始したほか、カプコンとのコラボマシン第2弾『パチスロ デビル メイ クライ5』、不朽の名作をモチーフとした技術介入期『SLOTマッピー』などの販売を開始。引き続き独自性のある魅力的な遊技機創出に努め、魅力ある遊技機を通して遊技機業界全体の活性化に貢献するとしている。
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