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オグリキャップ、ナリタブライアン優勝の裏で武豊は屈辱の初黒星…クリスマスに開催された有馬記念の歴史と共通点にヒント?

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 ドリームレース・有馬記念(G1)が開催される25日も近づき、日を追うごとに各メディアやSNSで話題に上がっている。競馬の祭典・日本ダービー(G1)と双璧を成す超人気レースなだけに、普段は競馬に馴染みのない層の関心も集めている。

 25日といえばクリスマスな訳だが、同日に行われる有馬記念は6年ぶり。大体5年から10年周期でタイミングも重なるため、熱狂的な競馬ファンなら恋人や家族よりも暮れのグランプリを優先するなんてこともありそうだ。

 そこでクリスマス当日に開催された5回の有馬記念について振り返ってみたい。あまり昔過ぎてもピンと来ない読者もいると思われるので、初心者でも比較的イメージしやすい人気アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)に登場するキャラクターも意識してみた。

有馬記念の歴史と共通点にヒント?

 まず初めに紹介するのは1988年。この年はタマモクロスVSオグリキャップのライバル対決が注目を集めた。地方競馬の笠松から鳴り物入りで中央入りしたオグリキャップだったが、連戦連勝の快進撃を続けた芦毛の怪物に立ちはだかったのは、同じ芦毛の先輩タマモクロスだ。

 両者の初顔合わせとなった天皇賞・秋(G1)でタマモクロスがオグリキャップを2着に下して優勝。続くジャパンC(G1)は、ペイザバトラーの前に、タマモクロス2着、オグリキャップ3着と揃って敗れ、有馬記念がラストランとなったタマモクロスをオグリキャップが初めて倒した舞台である。

 河内洋騎手から乗り替わった岡部幸雄騎手の積極策も功を奏した。引退したタマモクロスの主戦だった南井克巳騎手が、脚部不安から翌年のオールカマー(G3・当時)で復帰したオグリキャップの主戦を任されるというドラマもあった。

 2つ目は三冠馬ナリタブライアンが、同世代の最強牝馬ヒシアマゾンと雌雄を分けた1994年。牡馬クラシック三冠で3馬身半、5馬身、7馬身と圧勝を続けたシャドーロールの怪物は、当時向かうところ敵なしの圧倒的な強さを見せた。有馬記念で単勝1.2倍の断然人気に推されたのも無理はない。故障でスランプに陥る前のナリタブライアンは、最強馬に相応しい存在感を放った。

 3つ目はハーツクライが無敗の三冠馬ディープインパクトに国内唯一の黒星をつけた波乱の2005年。当時短期免許で来日していたC.ルメール騎手は、重賞レースで惜敗続きだったが、JRA重賞の初勝利がG1の大金星というオマケつきとなった。両馬は現役を引退して種牡馬となってからも、数多くのG1馬を輩出している。

 4つ目は史上7頭目の三冠馬オルフェーヴルが優勝した2011年。凱旋門賞(仏G1)に最も近づいた最強馬の1頭だ。ちなみにこの年の2着エイシンフラッシュは、ヴェラアズールの父である。

 5つ目はサトノダイヤモンドがキタサンブラックを破った2016年。一部のファンから同馬主の所有馬サトノノブレスとのチームプレー疑惑も取り沙汰されたが、1着と2着がクビ差なだけに、そう思いたくなる気持ちも分からなくはない結果だったか。

 ここまで5回のクリスマス有馬を紹介したが、実は共通点がある。

 特別驚くほどの話ではないものの、1番人気馬は3勝2着2回の完全連対。G1で史上ワーストとなる16連敗を喫したように、1番人気馬の苦戦が目立つ今年だが、これなら馬券の軸としては期待していいのかも?

 果たして、人気で拮抗しているイクイノックスとタイトルホルダーのどちらが、“頼れる1番人気”になるか。

黒井零

1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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