
武豊「3年ぶり」ドバイ参戦に『ウマ娘』藤田晋オーナーも便乗!? レジェンドも認めた“1ハロン9秒8”の快速馬が海外遠征を懸けた試金石
19日の東京競馬場では、今年最初のG1・フェブラリーSが行われる。昨年の覇者カフェファラオの不在で混戦模様とはいえ、新たなダート王誕生に注目が集まる一戦となりそうだ。
そんなフェブラリーSと同日の東京9Rでは、3歳馬によるダートの注目レース・ヒヤシンスS(L)が開催されることも覚えておきたい。
東京のダート1600m条件は、フェブラリーSと同じということもあり、過去の勝ち馬にはサクセスブロッケン、ゴールドドリーム、カフェファラオなど、後のフェブラリーS優勝馬がいる出世レースでもある。今後のダート戦線を見据える上でも要注目といえるだろう。
また近年はこのレースをステップに、翌月のドバイ競走へ挑戦するケースが頻繁にあることにも触れたい。
2016年に5着だったラニは、その次走で日本馬として初めてUAEダービー(G2)を制覇。翌17年の覇者エピカリスも、同レースで2着に健闘している。そういった意味では、ヒヤシンスSの結果次第でドバイ参戦を視野に入れる陣営がいても不思議ではない。
“1ハロン9秒8”の快速馬が海外遠征を懸けた試金石
そして今年、同レースをステップにドバイ参戦を目論むのが、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)でお馴染みの藤田晋オーナーが所有するメタマックス(牡3、栗東・森秀行厩舎)だ。まだ予備登録の段階ではあるが、UAEダービーとドバイゴールデンシャヒーン(G1)にダブル登録している。
メタマックスといえば、昨年3月に米国で開催されたOBSマーチセールにて、110万ドル(当時のレートで約1億3000万円)で取引された高額馬。森調教師が馬主歴の浅い「藤田晋オーナーのために」と、依頼を受けて落札した背景がある。公開調教でラスト1ハロン「9.8秒」の衝撃タイムをマークしたことでも話題になった。
デビューから2戦は武豊騎手を鞍上に配し、芝で5着→12着に終わったメタマックス。それでも、鞍上は「能力はあります」と同馬を高く評価したのだから、やはり持っているポテンシャルには光るものがあったのだろう。
その言葉通り、前走は初のダート戦(小倉・ダート1000m)に挑み、見事な変わり身を見せて初勝利を決めた。手綱を取ったB.ムルザバエフ騎手も「ダート適性は高いよ」と太鼓判を押していただけに、今後はダートで本格化する可能性も十分あるはずだ。

さらに今回は、フェブラリーSに参戦予定の武豊騎手が東京にいるため、昨年11月以来の再コンビが実現。ここで結果を出せれば、すでにドウデュースと3年ぶりにドバイ参戦を予定している武豊騎手が、現地でメタマックスに騎乗することも考えられる。
先日には京王杯2歳S(G2)で2着に入った所有馬のフロムダスク(川田将雅騎手が騎乗予定)で、自身初の海外重賞となるサウジダービー(G3)に参戦を決めた藤田オーナー。次はメタマックスと武豊騎手のコンビで、ドバイ初参戦を決めることが出来るだろうか。
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