フェブラリーS(G1)戸崎圭太「悲劇の結末」から7年…府中「無敗」の怪物と挑む背水の陣

19日の東京競馬場では、今年最初のG1・フェブラリーSが開催。2連覇中のカフェファラオが不在とあって、新たなマイル王誕生に注目が集まりそうだ。
参戦予定だったギルデッドミラーの電撃引退は残念でならないが、それでも根岸S(G3)覇者のレモンポップや昨年の帝王賞(G1)を制したメイショウハリオなど実力馬たちが集結。世代交代を告げるべく、4歳馬も3頭が顔を揃えた。
なかでも、ドライスタウト(牡4、栗東・牧浦充徳厩舎)は人気の一角を担う存在だ。14日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでも単勝2番人気想定となっている。
前走のすばるS(L)では2着に敗れたものの、最後の直線で進路が空かず追い出しを待たされる場面があっただけに、負けて強しの印象がある。先着を許したバトルクライが根岸Sでレモンポップからコンマ2秒差の3着に好走したこともあり、力関係的に通用していい。今回は過去2戦2勝の東京コースに舞台が移るため、勝ち負けを期待できそうだ。
また、主戦の戸崎圭太騎手にとっても気合が入る一戦だろう。
府中「無敗」の怪物と挑む背水の陣
当初、戸崎騎手は根岸Sで勝利に導いたレモンポップとの参戦が考えられたが、同馬がフェブラリーSを見送る可能性もあったため、ドライスタウトとのコンビが決定。あとからレモンポップも参戦することになったとはいえ、今となっては坂井瑠星騎手に手綱が移ったライバルにすぎない。
レモンポップの過去10戦で8度騎乗している戸崎騎手だけに、元相棒の癖や特徴などはよく掴んでいるはず。ドライスタウトと挑むことになった以上は、レモンポップをどうにか封じ込めたいところだろう。
ただ、戸崎騎手は過去のフェブラリーSでも似たような場面があり、そこでは苦い経験を味わっている。
それは、遡ること7年前(2016年)のことだ。当時、フェブラリーS前の戸崎騎手には、根岸Sで勝利に導いたモーニンという存在がいた。初騎乗ながら見事なエスコートで陣営の期待に応え、レース後には「次につながる強い競馬ができたので楽しみです」と本番へ向けて期待を口にしていた。
しかし、迎えたフェブラリーSでモーニンの背中に戸崎騎手の姿はなかった。前哨戦で結果を残したにもかかわらず、本番で騎乗したのは同じ石坂正厩舎のベストウォーリアの方だった。
当初からベストウォーリアに騎乗を予定していたとはいえ、同厩舎のモーニンで勝利したこともあり、直前まで石坂正元調教師は戸崎騎手に継続騎乗を打診していたという。それでも戸崎騎手が最終的に跨ったのは、過去にコンビでマイルCS南部杯(G1)を勝利し、フェブラリーSで3着に入った実績を持つベストウォーリアだったのだ。
だが、結果はM.デムーロ騎手に乗り替わったモーニンが当時のレコードタイムで快勝。戸崎騎手とベストウォーリアのコンビは4着と涙を飲んだ。
乗り替わりが日常茶飯事の騎手の世界とはいえ、過去のフェブラリーSでそういった悔しい思いを味わった戸崎騎手。7年前は悲劇の結末となったが、今度こそ最高の結果をもたらすことは出来るだろうか。
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