「帰りたくない」“お騒がせ”交際発表ジョッキーに厳しい声!? 「日本愛」熱烈アピールも関係者は冷ややか…
「豊さん、ありがとうございます!」
先週の小倉大賞典(G3)で、早くも今年重賞2勝目を飾ったB.ムルザバエフ騎手の評価がうなぎ登りだ。
昨年末のホープフルS(G1)で14番人気のドゥラエレーデをG1馬に導いたことで、その名を全国に知らしめたムルザバエフ騎手は今年に入っても東海S(G2)で重賞勝利。この日もヒンドゥタイムズを重賞初制覇に導くなど、4年連続でリーディングというドイツの絶対王者は、日本初参戦でその腕を存分に発揮している。
勝利騎手インタビューでは、事前に武豊騎手からアドバイスがあったことを明かすなど、その謙虚な姿勢が日本の競馬ファンや関係者のハートをしっかりと掴んでいるようだ。残念ながら来週3月5日が今回のラストライドになるが、再びこのカザフスタン人を日本の競馬場でお目にかかれる日はそう遠くないだろう。
また、すでに帰国しているD.イーガン騎手も、先月の日経新春杯(G2)をヴェルトライゼンデで勝ってJRA初重賞を飾るなど、小さくはないインパクトを残した。同日に開催4日間の騎乗停止になるアクシデントもあったが、関係者の評判は上々。慣れが見込める次回は、さらなる活躍が期待できそうだ。
その一方で、早くも次回が危ぶまれているのが、フランスの名手T.バシュロ騎手である。
昨年8月のWASJで日本初参戦を果たしたバシュロ騎手。会見でいきなり同じく初参戦だったC.パコー騎手との交際を明かして報道陣をザワつかせると、本番でも外国人ジョッキー最上位となる総合4位と善戦。猛アピールに成功し、初の短期免許取得につなげている。
しかし、ここまでは期待通りの結果とは言えないようだ。今年8勝は決して悪い数字ではないが、15勝のムルザバエフ騎手や10勝のイーガン騎手には後れをとっている状況。重賞で馬券を賑わすこともなく、インパクトという点でも2人の陰に隠れてしまっている。
「日本愛」熱烈アピールも関係者は冷ややか…
「激戦区のフランスでリーディングの常連になるような騎手ですから、決して下手ではないです。実際に3着以内率34.8%(23日現在)はムルザバエフ騎手を上回る結果。ただ、2着12回3着11回という数字が示す通り“取りこぼし”も目立っており、騎乗馬の質を考えれば『もう少し勝ってほしい』という声も……。
また、先月にはコーナーを曲がり切れずに斜行して騎乗停止になったり、日本競馬にやや苦戦している様子。中でも日本独特のゲートに慣れないようで、スタートで後手を踏むシーンが目立っています。
出遅れてしまった際は早めのリカバリーを試みているのですが、その結果オーバーペースになるなどチグハグな騎乗も……。身元引受人のノーザンファーム(契約馬主は吉田勝己氏)の関係者からは『バシュロは雑過ぎる』と厳しい評価を下されているとか。このままだと、次回の短期免許は難しいかもしれません」(競馬記者)
現在のバシュロ騎手の苦戦ぶりを物語っているのが、今月の共同通信杯(G3)ではないだろうか。
タッチウッドに騎乗したバシュロ騎手は、やはりスタートでやや出遅れると迅速にリカバリーしようと加速。その結果、馬が行く気になってしまい、抑えられないまま早々と先頭に立ってしまった。
5番人気で2着と結果だけを見れば上々だが、最後は一杯一杯で明らかにタッチウッドの能力の高さに助けられた格好。レース後のSNSや掲示板などでは「完全に馬の力」「上手い騎手なら勝ってた」「(乗り替わりになる)次走は間違いなく買い」といった“助っ人外国人”の面目丸潰れとなるような厳しい声もあった。
「大好きな日本で、大好きな競馬で、毎週楽しく競馬をさせてもらっています。フランスに帰るのは寂しいですし、帰りたくないくらいです」
先週のフェブラリーS(G1)の共同会見で、日本競馬への情熱を熱く語っていたバシュロ騎手。日本の競馬ファンにとっても嬉しくなるような発言だが、その一方で「関係者への苦しいアピール」という冷ややかな声も。
果たして、バシュロ騎手は本人が熱望するようなカムバックを果たせるだろうか。まずは騎乗最終週となる今週末、中山記念(G2、シュネルマイスター騎乗)でしっかりと“爪痕”を残しておきたい。
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