
【エンプレス杯(G2)予想】人気のテリオスベルは粘れないと見て切り!堅く決まりがちなレースも本命は台頭しそうな穴馬から
今回は1月に開催されたTCK女王盃(G3)から連なるダート牝馬交流重賞のひとつ、エンプレス杯(G2)を予想してみたい。
これまで2月末から3月初頭に開催されていたこのレースだが、来年以降はダート交流レースの整備に伴って5月に開催時期が移行する予定。したがって、この時期に見られるのは今年が最後となる。
このレースでは過去、名牝ホクトベガやダートで花を咲かせたファストフレンドなどが連覇しているほか、昨年はのちにかしわ記念(G1)を制するショウナンナデシコ、一昨年はブリーダーズCディスタフ(米G1)を制したマルシュロレーヌが勝っているなど、レースの格以上の馬が勝ち馬に名前を連ねている。
過去10年では、JRA所属馬が10勝で圧倒。ただし、2着3着に関しては地方馬の出番があり、近4年の2着馬はいずれも地方馬が入っている。
今年は10頭立てとやや寂しい頭数となったが、上記を踏まえて「◎」は荒れることを期待して5番のアーテルアストレアとする。
昨春までは一介の条件馬だったが、夏を境に一変。近5走で条件戦を突破してオープンまで上り詰めた。明け4歳ということで重賞は未経験であり、今回交流重賞とは言え試金石の一戦となる。だが、目下連勝中の勢いをもってすれば、格上を食う一発があってもおかしくない。
交流戦を走っていないので、地方の砂との相性がわからないことや、先行圧倒的有利の川崎2100m戦で追い込み脚質のこの馬が届くかという懸念はあるが、だからこそ狙って面白いというものだ。
「○」は7番のサルサディオーネを挙げたい。
明け9歳と高齢馬ではあるが、昨年はまだまだ元気なところを見せており、近5走で着外に敗れたのはJBCレディスクラシック(G1)のみ。交流G1ではさすがに荷が重かったのだろう。しかし、昨シーズンを通してみても交流重賞を1勝2着2回3着2回と優秀な成績を残している。何よりこのレースでは昨年、一昨年と2着に食い込んでおり、レースとの相性がいい。
年齢的に上がり目を期待するのは酷だが、直近の地方重賞も2着でまとめているあたり、ここで見限るのは早計だろう。勝ち負けではなく「3年連続2着」を期待しての対抗としたい。
「▲」はもう1頭穴っぽく8番リネンファッションを推す。
前走はフェブラリーS(G1)に出走した地方ダート牝馬路線の強豪、スピーディキックに大差で敗れており見どころがないように思えるが、2走前のクイーン賞(G3)や4走前のレディスプレリュード(G2)で掲示板を確保した。となると、前走の大敗は距離が短すぎたものと考えられる。
近走は目立った成績を残せていないのだが、それでも1800m以上の距離で好走している印象がある。意外にも川崎2100mは初距離となるが、3走前に川崎2000mで4着に入っているだけに、もう100mの距離延長はプラスに働くのではないか。最近の脚質は逃げ・先行に振れているだけに、地元川崎で粘りきってしまう可能性があると見ている。
「△」はどちらを取るか迷ったが1番ヴァレーデラルナをピックアップ。
2枠のグランブリッジと好勝負しており、現在は両者とも1勝1敗の五分。前走は前で粘りきれずグランブリッジに後れを取ったが、JBCレディスクラシックでは4コーナーから先頭に立ってグランブリッジを抑えきった。この交流G1の勝ち星の有無でわずかにヴァレーデラルナを上に取ってこちらを押さえてみたい。グランブリッジもほぼ差がないと見ているので、点数多めでも良ければ押さえるのは一考だと思う。
人気しそうなテリオスベルは切り。前走川崎記念(G1)で逃げを打ったものの粘りきれず、ウシュバテソーロに大差をつけられ4着に終わっている。逃げ脚質はこのコースに合っているはずだが、2走前のTCK女王盃でもグランブリッジにやはり大差の4着に敗れており、要はコースではなく条件が揃わないと逃げ粘れない馬なのかもしれない。
その割に人気しそうなので、買うにはリスクが高い。そうであれば、いっそ切ってしまった方がすっきりするというもので、ここでは押さえない。
ということで、今回は1番、5番、7番、8番の4頭で3連複BOX4点勝負とする。予想では押さえないが、上記の通りお好みで2番のグランブリッジを押さえるのはアリだろう。リネンファッションが3着にでも入ろうものなら、高配当が見えてくるはずだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- JRA最強の「幸運馬主」Dr.コパが語るヤナガワ牧場「大成功」秘話!キタサンブラック、コパノリッキーが誕生したのは「〇〇」のおかげ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
関連記事
武豊「斜行戒告」に賛否両論、被害馬と加害馬はどれ? 大荒れ中山記念(G2)に激怒するファンも…「後味の悪さ」残した勝負どころの攻防
弥生賞3着から日本ダービー6番人気で勝利!巧みな手綱さばきで伝説を成し遂げたジョッキーの相馬眼、買うべき3頭とここで負けても構わないという思惑
ダートでは過去に惨敗した経験のみ…「世界のYAHAGI」が歴史的快挙! 「13億円」ゲットのパンサラッサはなぜサウジCを勝てたのか?
桜花賞(G1)・皐月賞(G1)ともに直近4年で勝ち馬なし…かつての王道ローテが崩壊した現在、トライアルレースの存在価値とは
ディープインパクトに次ぐリーディングサイヤーが評価急上昇!? パンサラッサのサウジカップ(G1)Vで改めて見直すべき価値