
【フィリーズレビュー(G2)予想】リバーラ、ポリーフォリア、トラベログ3着以内「6.3%」で余裕の全消し! 「4点勝負」に導いた3つのポイントとは
12日に阪神競馬場で行われる桜花賞トライアル・フィリーズレビュー(G2)を予想する。
まず、このレースには非常に顕著な傾向がある。関東馬が圧倒的に不利というデータだ。具体的には過去10年で【0、1、1、30/32】、2着3着が1頭ずついるが、いずれも2013、14年と古い。
本番の桜花賞(G1)も関西で行われることを考慮すれば、関東の陣営は非常に繊細な調整を強いられるはずであり、ここは傾向を信頼して何も考えずに消したい。最初にこのデータを挙げたのは、今年の4頭がリバーラ、ポリーフォリア、トラベログなど人気になりそうな馬だからだ。これらを過去10年の3着以内率6.3%というデータで消せる利点は大きい。
その上で予想する有効なポイントは、このレースをあえて「1200mのレース」とイメージしてしまうことだ。
実際は1400mなのだが、2022年2着のナムラクレア(函館スプリントS、シルクロードS)、2021年2着のヨカヨカ(北九州記念)、2020年1着のエーポス(ラピスラズリS)など、近年馬券に入った馬の多くは後に1200mで活躍している。
一方、ここで馬券になった後にマイル以上の重賞を勝ったのはレーヌミノル(桜花賞)、クイーンズリング(エリザベス女王杯)、メイショウマンボ(オークス、秋華賞、エリザベス女王杯)の3頭だけ。いずれも後のG1であり、距離適性を覆せるほどの能力の高さがあった。
つまり、このレースを1200mとイメージするのは、他の1400mのレースを予想する時よりもマイル以上の適性や実績を軽視すべきだからだ。
もう1つのポイントは、内枠有利という点だ。過去10年で8枠が2勝するなど「外枠だから切り」とまではいかないが、クイーンズリング(8枠)、レーヌミノル(7枠)など、やはり外枠の不利を覆した馬は相応の実力馬が目立つ。少なくとも割引は必要だろう。
ポイントは3つ。
・関東馬は切り。
・1600m以上の実績は軽視。
・内枠有利、外枠は割引。
以上を踏まえ、本命「◎」はルーフ(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎)だ。
1200mで連勝中と、本来であれば「200mの延長がカギ」と言われるはずだが、それで人気が落ちるなら占めたもの。何故なら繰り返しになるが、このレースは“1200mのイメージ”で良いからだ。
初勝利の前々走こそスピードに任せた逃げ切りだったが、連勝を飾った前走は3番手に控える競馬と進化を見せた。これには陣営も「上手く立ち回り、追ってからもしっかりと伸びた」と手応えを掴んでいる。器用さが問われる阪神1400mだけに、レースに幅ができたのは好材料だ。持続的な流れのレースに強いダイワメジャー産駒というのもプラス。
3走前に1400mで3着に敗れているが、直線の長い東京と阪神内回りでは問われる能力に大きな差があるため度外視していい。前走は「進路がなくて、負けるかなと思った」と陣営が振り返るほどスムーズなレースではなかったが勝ち切った。能力的な裏付けもあり、上位争いが必至の存在だ。

2番手「〇」には、素直にブトンドール(牝3歳、栗東・池添学厩舎)を推す。
函館2歳S(G3)の勝ち馬で1200mの重賞ホルダー。前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では10着に大敗しているが、1600m以上の結果を重視する必要はない。最有力と言える存在だが2番手にしたのは、すでに賞金を持っているため、他の馬と比較してここで結果を出す必要性が薄いから。ただし、それは本番の桜花賞というよりも、今後のスプリント重賞路線を見据えてのことなので、格好はつけてくるだろう。
サクラバクシンオー→ビッグアーサーのサイアーラインは生粋のスプリント血統。代表産駒のトウシンマカオのように、後々はスプリント路線を歩んでいるはずであり、すなわちこのレースに向いている。
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