GJ > 競馬ニュース > 今村聖奈と「6億円馬」の豪華タッグが実現! 武豊不在で巡ってきたチャンスも…「70連敗」のニューヒロインに課された過酷過ぎる試練
NEW

今村聖奈と「6億円馬」の豪華タッグが実現! 武豊不在で巡ってきたチャンスも…「70連敗」のニューヒロインに課された過酷過ぎる試練

【この記事のキーワード】, ,
今村聖奈と「6億円馬」の豪華タッグが実現! 武豊不在で巡ってきたチャンスも…「70連敗」のニューヒロインに課された過酷過ぎる試練の画像1
今村聖奈騎手 撮影:Ruriko.I

 3月12日にモックモックとコンビで制した阪神5Rを最後に不振が続き、しばらく勝ち星から遠ざかっていた今村聖奈騎手だが、ゲヴィナーと挑んだ先週の土曜京都の6Rで久々に勝利を飾った。その間で実に70連敗を喫していたのだから、本人もさぞかしホッとしたに違いない。

 昨年デビューしたばかりの競馬界のニューヒロインは、SNSで情報を発信することもあれば、重賞初騎乗で初制覇やG1初騎乗も経験。公私に渡って様々な話題をファンに提供してくれている。

 次なるステップとして視野に入るのは、当然ながら「女性騎手」という枠を超えた成績を残すことだ。まだ実績や経験に乏しい若手騎手が、ローカル開催を中心に騎乗することは通例といえるものの、春からG1の行われる主場で騎乗している姿には、トップジョッキーらの壁を越えようとする意欲が垣間見える。

 最近の成績のみで判断すれば、一見スランプに陥っているように映ったとしても、敗戦の中で学んだ経験や知識は、今後の彼女の血肉となっていくはずだ。

 そんな今村騎手ではあるが、今週からスタートする新潟のローカル開催には参戦する様子である。トップクラスの騎手を相手に苦戦した同騎手にとっても、昨年の年間リーディングを獲得した得意舞台なだけに、ここで調子を取り戻して再び上昇気流に乗っていきたいところだろう。

今村聖奈騎手と「6億円馬」の豪華タッグが実現!

今村聖奈と「6億円馬」の豪華タッグが実現! 武豊不在で巡ってきたチャンスも…「70連敗」のニューヒロインに課された過酷過ぎる試練の画像2
アドマイヤビルゴ

 なんといっても最大の注目は、日曜新潟メインの谷川岳S(L)だ。このレースで騎乗するパートナーのアドマイヤビルゴは、2017年のセレクトセールで「6億2640万円(税込み)」という高額の取引をされた素質馬。今は亡き近藤利一オーナーが武豊騎手に託したという逸話でも有名だ。

 重賞勝ちのないまま6歳を迎えたが、その実力を考えるといつ勝ってもおかしくないほどのポテンシャルを秘めていることは、武豊騎手が騎乗した昨秋のカシオペアS(L)で2着に退けたプログノーシスが、3月中京の金鯱賞(G2)を快勝したことでも証明済み。G1の裏で手薄になったローカルのリステッドなら、勝ち負けしても不思議ではない。

 しかし、願ってもないチャンスのように見えて、すんなり勝てそうかといわれるとそのハードルは想像以上に高くなる予感も拭えない。実績的に最右翼のアドマイヤビルゴといえども、レースで背負う斤量はなんと60キロ。これまで57キロまでの経験こそあれ、430キロ台の小さな馬にとって、“重賞でも嫌われる酷量”は大きな負担となる可能性がある。

 また、芝の1800mで勝利している同馬に過去2戦2敗のマイル戦となることも少々微妙だ。来週に適距離の芝2000mが条件となる新潟大賞典(G3)も控えているだけに、陣営がどういう意図でこの舞台を選択してきたのかは分からない。

 管理する友道康夫厩舎は、過去にG1を何度も優勝しているトップステーブルだが、ネットの掲示板やSNSなどでは、一部のファンから「ここをステップに安田記念(G1)への挑戦を考えているかもしれない」と勘繰る声も出ていた。

 勿論、条件が厳しいだけで実際に走ってみないと分からないことも事実。武豊騎手が騎乗しないことに寂しさはあるものの、初コンビとなる今村騎手は過酷過ぎる試練を乗り越えることができるだろうか。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

今村聖奈と「6億円馬」の豪華タッグが実現! 武豊不在で巡ってきたチャンスも…「70連敗」のニューヒロインに課された過酷過ぎる試練のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  4. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  5. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
  8. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター