
「あの武豊が乗ってくれます。信じられません」まさかのサプライズに祝福の嵐!「身の程知らずとは私のこと」から大逆転…発端は超大物オーナーの鶴の一声

競馬界のスーパースター武豊。54歳となった現在でもトップジョッキーとして活躍を続けるレジェンドは、まだまだ健在だ。
昨年の日本ダービー(G1)をドウデュースとのコンビで制し、歴代最多となるダービー6勝の快挙を達成しただけでなく、4月の大阪杯(G1)でもジャックドールを見事な手綱捌きでG1初勝利へと導いた。オグリキャップ、メジロマックイーン、ディープインパクトなど、武豊騎手とのコンビで名を馳せた馬は枚挙に暇がないほどである。
武豊騎手といえば、競馬ファンでなくとも、誰もが一度は耳にしたことがあるはずの超大物人気ジョッキーだ。中央の馬主になることは、そう簡単なことではないのだが、もし自分が馬主になることができたなら、愛馬に武豊騎手を乗せてみたいと夢見る競馬ファンは決して少なくないだろう。
先日の兵庫チャンピオンシップ(G2)を圧勝したミトノオーにしても、同馬のデビューから4戦続けて手綱を取っていた木幡巧也騎手が降板となり、武豊騎手に乗り替わった経緯もあったが、これにはオーナーサイドの強い要望も関係したといわれている。
こちらについては、弟子を乗せてやりたかった牧光二調教師が、最終的に折れた格好となったらしいのだが、この日の園田競馬場には“武豊効果”もあって多くのファンが来場。武豊騎手も初コンビのミトノオーを巧みなエスコートで勝利へと導いた。結果的に、この乗り替わりは大成功に終わったといえる。
そんな武豊騎手だが、オークス(G1)を控える今週末の東京競馬でまたしても渦中の人となったらしい。
「夫婦で涙を流して乾杯しました。長く生きてりゃいいことあるもんです。武豊さん、心からありがとうございます」
奥様と祝杯をあげて、この上ない感動と喜びをTwitterで発信したのは、JRA東京馬主協会役員であり、静岡県司法書士政治連盟副会長を務めている三岡陽オーナーだ。
21日の日曜・東京7Rに愛馬のチャールストン(セ4、美浦・小桧山悟厩舎)の出走を予定している同オーナーだが、これまで本馬には若手騎手が起用されることも多く、前走も原優介騎手が騎乗していた馬だった。
また、チャールストンも昨年1月のデビューから20戦2勝の成績。2勝の内訳も地方の盛岡と佐賀で挙げたように、これといって目立った戦績の持ち主でもない。前走で4着に入ったといっても、1勝クラスで10番人気という人気薄に過ぎなかっただけに、武豊騎手の騎乗に三岡オーナーが狼狽したのも頷ける。
ただ異例にも映るこのエピソードには、確かな伏線も存在した。
事の発端は17日に三岡オーナーが自身のTwitterで「チャールストン。想定は新潟と東京の両方。メンバー構成的に勝負になる可能性が高そうなのはやはり新潟ですがオークス当日の華やかな府中で所有馬を走らせてみたい気もします。今回は権利持ちなのでどちらにも出走可。あとは私の決断」とつぶやいたことだ。
するとこのツイートに反応した「ニシノ」「セイウン」の西山茂行オーナーから「府中でしょう。一緒にランチ」と声が掛かり、新潟と府中で迷っていた三岡オーナーも東京馬主協会の副会長理事の「鶴の一声」で東京に使うことを決意したようだった。
そこで三岡オーナーは、チャールストンを管理する小桧山調教師に連絡を取った際、「先生…た、武豊は無理ですよね?」と、オークスで騎乗するため東京に参戦するレジェンドの起用を相談。当時のツイートでは「無理ですと即答」され、「身の程知らずとは私のことかもしれませんね」と、三岡オーナーも落胆していた。
ところが、翌日に状況が急変する。
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