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ソールオリエンス「日本ダービー惜敗」は歴史的名馬への王道!? ライスシャワー、ビワハヤヒデ、そしてイクイノックスらが紡ぐダービー2着馬の歴史

ソールオリエンス「日本ダービー惜敗」は歴史的名馬への王道!? ライスシャワー、ビワハヤヒデ、そしてイクイノックスらが紡ぐダービー2着馬の歴史の画像1
タスティエーラ 撮影:Ruriko.I

 先日、競馬ファンにとって上半期最大の祭典ともいえるG1レース、第90回日本ダービー(正式名=東京優駿)が行われた。勝利したのは4番人気で皐月賞2着だったタスティエーラ。雪辱を見事果たした格好だ。

 だが、ここで注目したいのはダービー制覇後にG1勝利どころか、1勝も挙げられなかったダービー馬が意外と多いということだ。

 逆にダービー2着に終わった馬のほうが、のちに活躍するケースも少なくないのである。そこで今回は平成以降のダービー2着馬のなかから、ダービー後に“G1を3勝以上”した5頭を紹介しよう。

「日本ダービー惜敗」は歴史的名馬への王道!?

 まずは1992年のライスシャワーだ。

 18頭中の16番人気で迎えたダービーでは、断然1番人気の無敗の皐月賞馬・ミホノブルボンに4馬身離される完敗ながらも2着に粘りこみ、馬連の払戻金29580円という万馬券の立役者となる。この後、ミホノブルボンとは菊花賞トライアルの京都新聞杯(G2)で再戦。再び1馬身半差の2着と敗れたものの、菊花賞では無敗の三冠達成に挑んだミホノブルボンを直線半ばで差し切り、1馬身1/4差をつけて念願のG1初制覇を果たした。

 負けたミホノブルボンはこの菊花賞以後、故障や病気に相次いで見舞われ、復帰することなく現役引退することに。逆に勝ったライスシャワーは菊花賞を境にステイヤーとしての非凡な才能が開花。古馬となった翌93年の天皇賞・春(G1)では、同レース3連覇を狙うメジロマックイーンを直線半ばで捉え、2馬身半差で勝利したほか、この2年後の同レースも制覇するなど、JRAの長距離G1競走で3勝をマークしている点は見逃せない。

 次はこの翌93年のビワハヤヒデである。

 ウイニングチケットの前に半馬身差の2着に泣いたが、ダービー以後、4度の対戦では1度もウイニングチケットに先着を許すことがなかった。そのなかには牡馬クラシック最後の1冠制覇となった菊花賞が含まれている。

 さらに翌1994年は年明け初戦となった京都記念(G2)から天皇賞・春、宝塚記念(G1)、オールカマー(G3)と4連勝。しかし、続く天皇賞・秋(G1)でレース中に左前脚屈腱炎を発症してしまい、5着に敗退。春に続く天皇賞制覇は惜しくもならなかった。

 ちなみにライバル・ウイニングチケットも同レースで8着に終わっているが、その原因はなんと“屈腱炎”。奇しくも両馬揃ってほぼ同じタイミング、ケガで引退を余儀なくされたのである。

 3頭目は02年のシンボリクリスエスだ。

 ダービーでは大外から追い込んだタニノギムレットの末脚に屈し、1馬身差をつけられての敗北だった。しかし、同馬はケガのため、ダービーを最後に突然の引退。対するシンボリクリスエスは同年秋の天皇賞・秋と暮れの有馬記念(G1)を制し、この翌年も同2レースで優勝。特に有馬記念は史上3頭目となる連覇達成、天皇賞・秋とのダブル連覇は史上初の快挙であった。

 このほか、ジャパンC(G1)でも2年連続3着と好走し、15戦して4着以下に沈んだのは2003年の宝塚記念の5着のみ。たぐいまれなる好成績を残し、2002・03年と2年連続でJRA賞年度代表馬に選出されている。

 4頭目はこの翌03年のゼンノロブロイである。

 ダービーでは皐月賞馬のネオユニヴァースに半馬身差の2着と惜敗。しかし、勝った同馬はクラシック戦線最後の菊花賞で3着に終わるなど、ダービー以後は6戦して1勝のみで引退してしまう。対するゼンノロブロイはダービー以降、同年暮れの有馬記念の3着などG1・G2で好走を続け、翌年秋についに本格化。天皇賞・秋〜ジャパンC〜有馬記念とG1・3連勝を達成したのである。

 これは00年のテイエムオペラオーに続く史上2頭目となる秋の中長距離G1三大競走3連勝という快挙であり、同馬は04年のJRA賞年度代表馬およびJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出された。

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