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苦境に立たされた若手の復活なるか? 突如の独立、大手グループと疎遠でも徐々に復調

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岩田望来騎手

 2019年のデビュー以降、3年足らずで通算200勝を達成、22年には年間100勝を達成し、リーディング上位に名を連ねる岩田望来騎手。そんな彼が今、デビュー以来最大級の苦境に立たされている。藤原英昭厩舎を独立してフリーとなって以降の成績が芳しくないのだ。

 岩田康誠騎手の息子として、2019年に鳴り物入りでデビューした岩田望騎手。デビュー1年目に37勝を挙げ、新人騎手特別賞、中央競馬関西放送記者クラブ賞(関西所属騎手新人特別賞)を受賞。先週の開催を終えて55勝を挙げた今年の騎手リーディングでも4位と好調だ。

 そんな岩田望騎手に暗雲が立ち込めたのは、今年4月のこと。騎乗予定だったドルチェモアがすぐに三浦皇成騎手に変更となるなど、不可解な乗り替わりが目立ち始めたのだ。

 3月の10勝から一転、5月は6勝と減少してしまった。5月4日に藤原英厩舎からフリーになったものの、一流調教師の後ろ盾がなくなったことも影響したのだろうか。

 だが、それだけが要因とは考えにくい。最大の要因は、競馬界の一大勢力である社台グループと疎遠になったことも関係がありそうだ。

 岩田望騎手が好調だった3月までの3ヶ月、馬主別コンビでトップの成績を挙げていたのがキャロットファームである。しかし、4月以降は騎乗数が激減。4月・5月ともに1鞍、今月に至っては騎乗機会が無い。

 それ以外にも5月の独立以降乗り替わり数を見れば、上位にキャロットファームのほか、サンデーレーシング、東京ホースレーシングなど、社台グループとの関係が深いクラブの回数が多かった。

 また、生産牧場別で見ても、ノーザンファーム生産馬への騎乗機会が減り続け、3月の17鞍騎乗から5月は5鞍まで減少。明らかに社台グループからの騎乗依頼が減った。

突如の独立、大手グループと疎遠でも徐々に復調

 このまま成績低下が続くかに思われた岩田望騎手ではあるが、6月は6勝を挙げて徐々に復調気配を見せている。先週の日曜には3月25日以来となる1日3勝の固め打ちも成し遂げた。

 どうやらこの復調を支えているのが「個人馬主」である。社台グループとの関係が冷え込んだ5月の独立以降、勝利へ導いた12勝のうち10勝は個人馬主の馬で挙げているほどだ。日曜の1日3勝も、うち2勝がテーオーの冠名でお馴染みの小笠公也氏の馬だった。

 思えば武豊騎手も落馬事故以降、社台グループと疎遠になった際、レジェンドを支えてくれたのが、スマートファルコンの大川徹氏やトーセンラーの島川隆哉氏、キズナの前田晋二氏など、強力な個人馬主であった。その甲斐もあってか武豊騎手の成績はV字回復。現在も競馬界で存在感を示し続けている。

 父である岩田康騎手が「関西で一番になるよ、あいつは」と評した逸材だけに必ず巻き返してくれるはずだ。岩田望騎手の今後に注目したい。

GJ 編集部

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