
G1「111連敗」より不運なノーチャンス…若手の有望株が2週連続で乗り替わり、日本ダービー参戦にも黄色信号

7日に行われたNHKマイルC(G1)。JRA・G1初制覇の懸かる三浦皇成騎手は、2歳王者ドルチェモアとの初タッグで挑んだが、好位から伸び切れずにシャンパンカラーの12着に大敗した。
4番人気を大きく下回る結果になってしまったことに対し、同騎手は「ポジション取りの読みが甘かった。結果を出せずに申し訳ないです」と悔しい胸の内を吐露。これによりJRA・G1の連敗記録は「111」となった。
最後の直線で後方にいた組が上位を独占したように、逃げ先行勢に厳しい展開だったとはいえ、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)を制した時とは別馬のような負け方だった。
前走のニュージーランドT(G2)で敗れた際、手綱を取った横山和生騎手が「負けるにしても負け過ぎです」と首を傾げていただけに、まだ本調子に戻り切っていないのかもしれない。
残念ながらG1馬に騎乗するチャンスをモノにすることができなかった三浦騎手だが、今週末に開催されるヴィクトリアマイル(G1)ではサブライムアンセム(牝4歳、栗東・藤原英昭厩舎)との新コンビで挑むことが想定されている。
『netkeiba.com』の予想オッズでは9日現在、単勝18番人気と全くの人気薄だが、前哨戦の阪神牝馬S(G2)では最後の直線で前が詰まりながらも0秒2差の2着に好走した。
また昨年の桜花賞(G1)でも、今回のヴィクトリアマイルで1番人気が想定されるスターズオンアースと0秒2差だっただけに、決してチャンスが無いわけではないだろう。先週は人気に応えられなかった三浦騎手だが、今週は無欲の一撃に期待したいところだ。

その一方で、サブライムアンセムから惜しくも降板となるのが岩田望来騎手である。
同馬のキャリア12戦のうち7戦で手綱を取ってきた同騎手は、主戦といっても過言ではない。阪神牝馬S2着の後には「スムーズならもっと際どかったと思います」と話していただけに、本番で人馬の巻き返しを期待したファンもいたかもしれないが、どうやらここでお役御免となるようだ。
そんな岩田望騎手だが、実は先述したNHKマイルCのドルチェモアも、当初は同騎手とのタッグで挑むことが一部メディアで報じられていた。
しかしその後、陣営は三浦騎手との新コンビを改めて発表。結果的に岩田望騎手は騎乗できたかもしれない有力馬を2週連続で三浦騎手に譲ることとなりそうである。
「岩田望騎手といえばタッグで昨年のJBCレディスクラシック(G1)を制したヴァレーデラルナも、4日のかしわ記念(G1)で戸崎圭太騎手に乗り替わるなど、ここのところ重賞で乗り替わりが目立ちますね。
ちなみにサブライムアンセムにはここ3走連続で騎乗しており、前回は10番人気の低評価を覆して2着に入った馬ですから、岩田望騎手としても今回の乗り替わりは痛恨でしょう。
なお同騎手は今月4日、これまで所属していた栗東の藤原厩舎からフリーになることが発表されましたが、最近乗り替わりが頻発しているのは、ひょっとしたら無関係ではないかもしれません」(競馬誌ライター)
日本ダービー参戦にも黄色信号
デビュー5年目で22歳の岩田望騎手は、先週終了時点で44勝を挙げ全国リーディング4位につけている期待の若手だ。3歳牡馬のお手馬には、日本ダービー(G1)を視野に入れるシャザーンもいるだけに、降板の続発は気になるところだ。
そしてそのシャザーンも、収得賞金の関係でそもそもダービーの出走枠に入れない可能性も出てきている。果たして人馬は大舞台に立つことができるだろうか。
PICK UP
Ranking
11:30更新宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 宝塚記念(G1)武豊の起用は「懲罰交代」が濃厚か…G1初勝利の若手が失った関係者の信頼、師匠の逆鱗に触れた「問題行動」の裏側
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 「16冠ベビー」ソウルスターリングの独裁政権に突如現れた「超大物」ファンディーナ!激動の3歳牝馬クラシック戦線を振り返る
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客