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大好評のジョッキーカメラに問題点? ソダシ、メイケイエールで明暗分かれる可能性も…ヴィクトリアマイルで気になるJRAの注目度

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撮影:Ruriko.I

 今春から運用が始まったジョッキーカメラ。注目度の高い馬に騎乗する騎手のヘルメットに小型カメラを装着し、臨場感たっぷりの映像をJRAの公式YouTubeチャンネルなどで公開するというものだ。

 まるで自分がレースで騎乗しているかのような騎手目線を体験できるとあって、第1回として公開された桜花賞(G1)の映像は200万回を超えて再生される大好評。続く皐月賞(G1)や天皇賞・春(G1)においても大きな注目を集めた。

 道中のリアルな位置取りや周りの馬の動きを見られるだけでなく、川田将雅騎手がリバティアイランドに「はいお嬢さん、終わりです」、横山武史騎手がソールオリエンスに「さすがやオマエ!」と声を掛けるシーンも収録されており、ジョッキーとパートナーの心温まるコミュニケーションも確認することができた。過去、ジョッキーゲームなどで同じような映像を見ることができたが、リアル競馬での映像だけにファンが興奮を隠せなかったのも無理はない。

 ただ、レースでカメラを装着しているのが1~2頭であることには、物足りなさを感じる声も出た。

大好評のジョッキーカメラに問題点?

 実際、これまで公開された騎手の騎乗馬は上位人気馬のみ。天皇賞・春についても勝ち馬のジャスティンパレスの映像は公開されたものの、断然人気の支持を受けていたタイトルホルダーに関しては非公開。おそらく競走中止の関係とは思われるが、それでも映像を見たかったファンは少なくなかっただろう。

 そして先週末のNHKマイルC(G1)でも同様のリクエストは再燃した。

 レース後にジョッキーカメラの映像はなく、公開されたのはレース映像に各馬の位置取りが視認できるトラッキング入りのもののみ。“注目度の高いG1”が対象という触れ込みだったことを考えると、NHKマイルCは選ばなかったのかもしれない。

 とはいえ、実際にジョッキーカメラの装着が行われていたとしても、混戦を制した内田博幸騎手のシャンパンカラーは9番人気の穴馬で、2着ウンブライルも8番人気で3着オオバンブルマイは3番人気。これまで公開された馬が2番人気以内だったことを考えると、1番人気カルロヴェローチェや2番人気エエヤンの騎手がカメラを装着していた可能性が高かったはずだ。

 もし、JRAサイドで「凡走した馬のカメラは公開しない」という暗黙のルールがあったなら、波乱に終わったレースでは映像を見ることができない可能性もある。折角好評を得た斬新な試みだから、可能なら全部やって欲しいと思ってしまうのは、ファン目線の我がままだろうか。

 こういった要望は今週末に開催されるヴィクトリアマイル(G1)においても、ネットの掲示板やSNSなどでチラホラ見掛けられ、一部のファンからは早くも注目度の高いレースなのか?もし公開されるならどの馬が装着することになるのかと気にしている声も多かった。

ヴィクトリアマイルで気になるJRAの注目度

 中でも特に温度が高かったのは絶大な人気を誇るソダシとメイケイエールの2頭の熱狂的ファンたちだ。

大好評のジョッキーカメラに問題点? ソダシ、メイケイエールで明暗分かれる可能性も…ヴィクトリアマイルで気になるJRAの注目度の画像2
メイケイエール 撮影:Ruriko.I

 公開されるなら2番人気以内の馬が選ばれやすいため、まずはカメラの装着そのものがされなければ意味がない。『netkeiba.com』が公開している9日現在の単勝予想オッズによると、1番人気がスターズオンアースで2番人気をソダシとナミュールが争う格好。ソダシについては、このままなら対象とされる可能性が高いが、もう1頭のメイケイエールについては、ほぼ絶望的といえる10番人気の想定となっている。

 前進気勢の強いお転婆娘を池添謙一騎手が必死になだめる姿を見てみたいという声も根強いが、このままだとその要望は叶いそうにない雰囲気。筆者も見てみたい馬のため、この辺りもJRAが融通を利かせてくれないだろうか。

 その前に、ヴィクトリアマイルのことをJRAが注目度の高いG1と考えているのかどうかも気になるところである。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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