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「あの乗り方をするなら勝てよ」武豊が声を荒らげた宝塚記念(G1)から15年……レース後にぶつけた不満と未練

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武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 25日に阪神競馬場で開催される春のグランプリ、宝塚記念(G1)。22日に注目の枠順が発表され、1番人気が予想されるイクイノックスは3枠5番に決まった。

 世界ランク1位の同馬を追うライバル候補の1頭として名前が挙がるのは、昨秋に同コースで行われたエリザベス女王杯(G1)を完勝したジェラルディーナだろう。鞍上には宝塚記念で通算4勝の武豊騎手が配され、打倒イクイノックスへの準備は整いつつある。

 武騎手が最後に春のグランプリを制したのは名馬ディープインパクトと臨んだ2006年。それ以降は2着と3着が2回ずつあるが、勝利には届いていない。

 17年ぶりVを狙う武騎手にとって、最も悔しい負け方をしたのが08年の一戦ではないだろうか。

 その年、武騎手がコンビを組んだのは、G1を4勝していた当時5歳のメイショウサムソン。前年の秋に石橋守騎手(現調教師)からバトンを受けた武騎手は、乗り替わり初戦の天皇賞・秋(G1)を制したものの、その後はジャパンC(G1)3着、有馬記念(G1)8着、大阪杯(当時G2)6着、天皇賞・春(G1)2着と、勝利から遠ざかっていた。

 しかし、メイショウサムソンはファン投票でウオッカに次ぐ2番目に多い票を獲得。ウオッカが不在の中、レースでは堂々の1番人気に支持された。

 最終的な単勝オッズは2.1倍。2番人気のロックドゥカンブが6.9倍だったことを考えれば、メイショウサムソン“1強ムード”の宝塚記念だったといっていいだろう。

 しかし、レースは武騎手にとって思いもよらない幕切れを迎える。

 2枠2番から好スタートを切った武騎手とメイショウサムソン。序盤は無理をせず中団やや後方を追走し、末脚を温存した。武騎手は前が詰まるのを嫌がったのか、1周目のホームストレッチでうまく外に持ち出し、外目の9番手で1コーナーを迎えた。

 レースを引っ張ったのは内田博幸騎手のエイシンデピュティ。重馬場の中、1000m通過が1分0秒6という平均ラップを刻んだ。

 序盤から淡々と流れたレースが動いたのは3コーナー過ぎ。2番手を進んでいた2番人気ロックドゥカンブの岩田康誠騎手がやや促しながらエイシンデピュティとの差を詰めにかかった。

 これとほぼ同じタイミングで仕掛けていったのが4~5馬身後ろにいたメイショウサムソンと武騎手だ。外々を回って、4コーナーで先行集団を射程に入れると、直線を向いた時は一気に先頭をうかがう勢いだった。ところが―――。

「直線を向いて、残り300m地点でメイショウサムソンを含めて4~5頭が横一線に並ぶ大激戦でした。この時、メイショウサムソンのすぐ内にいたのが四位洋文騎手(現調教師)のアサクサキングスです。やや苦しくなっていたのか、鞍上が左ムチを振るうとこれに過剰反応。内に大きくよれてしまい、ちょうど外に持ち出そうとしていたインティライミに接触する形になってしまいました。

その後は四位騎手が立て直そうと、アサクサキングスに右ムチを入れると、今度は大きく外に斜行。3頭分は外にいたメイショウサムソンにもタックルするような形となり、武騎手が追いづらそうになる場面もありました。

レース結果はエイシンデピュティが最後まで逃げ粘って勝利。2着にはアタマ差でメイショウサムソンが入り、さらにクビ差の3着に同じく不利を受けたインティライミが入りました。アサクサキングスも最後まで抵抗しましたが、5着に敗れています」(競馬誌ライター)

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