
札幌記念(G2)プログノーシス参戦でハイレベルの熱戦に期待、昨年はG1馬5頭が参戦…エアグルーヴ以来の連覇を狙う実力馬の出走あるか
イクイノックスが圧倒的1番人気に応えて優勝した今年の宝塚記念(G1)。G1馬8頭の超豪華メンバーが集結したものの、やはり現役世界最強馬は強かった。
3月に中山牝馬S(G3)で重賞初制覇を遂げたばかりのスルーセブンシーズに詰め寄られたのは意外だったが、僚馬のジオグリフの鞍上がギリギリまで“未定”だったため、状態次第では使わないという選択肢もあったのかもしれない。
その一方で、宝塚記念への参戦を熱望する声が多かったプログノーシス(牡5、栗東・中内田充正厩舎)の姿が見られなかったことは残念だ。
本馬は3月の金鯱賞(G2)を快勝し、4月のクイーンエリザベス2世C(G1)で2着に入り、G1級のポテンシャルの高さを証明したばかり。後方からの鋭い差し脚を武器とする馬だけに、ハイペースの追い込み決着だった今年の宝塚記念なら、善戦していた可能性も高かったのではないか。
気になる次走については、オーナーの社台サラブレッドクラブがHPで札幌記念(G2)に向かうと先月28日に発表済み。間隔を空けて大事に使われてきた馬だけに、おそらく天皇賞・秋(G1)から逆算してのローテーションなのかもしれない。

現段階でこの馬以外にこれといった有力馬の情報は出ていないが、もし出走してくるようならプログノーシスにとって最大の強敵となりそうなのはジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)だろう。
こちらは4月の大阪杯(G1)で待望の初G1制覇。その後、初マイルに挑戦した安田記念(G1)で5着に敗れはしたが、宝塚記念への参戦は見送った。春に2走しかしていないことを考えれば、夏に1戦を挟んで大目標の天皇賞・秋を狙うプランがあっても不思議ではない。
「札幌記念は昨年パンサラッサやソダシを相手に勝利した好相性の舞台。元々が芝2000mを専門に使われていた馬ですから、今年も出走してくる可能性は高そうです。ここから天皇賞に向かって、内容次第で次走を決める感じですかね。
陣営はG1勝利に導いた武豊騎手の手腕を買っていますし、コンビ継続を望んでいるはずです。ただ、安田記念に使ったことは秋のローテーションの伏線かもしれませんよ。となると鞍上が競合するドウデュースの存在があるため、仮に本馬が出てくるなら天皇賞のジャックドールは代打に依頼して次にマイルCS(G1)という線も出てくるでしょう」(競馬記者)
まだ明確な情報がない段階でどうこう言うものではないかもしれないが、ジャックドールの札幌記念出走は現実味がありそうだ。もし今年も勝つようならエアグルーヴ(1997年、98年)以来となる連覇も視野に入ってくる。
それとは別に金鯱賞の新旧王者対決の実現もまた興味深い。ジャックドールが昨年の勝ち馬ならプログノーシスは今年の覇者。同じ芝2000mの距離で舞台を中京から札幌に替えて両者が激突するようなら面白い。
近年はG1昇格を望む声も一部で出始めた札幌記念。今年も大いに盛り上がる熱戦に期待したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新レモンポップ、ウィルソンテソーロで「12戦11勝」の好成績、すれ違いで「コンビ解消」も…大貢献の戸崎圭太を称賛する声
某厩舎の忘年会で阪神JF勝負情報が漏洩?「アスコリピチェーノやコラソンビートには負けない」勝利に自信を見せる意外な穴馬
有馬記念を待たずにイクイノックスでほぼ決まり?年度代表馬は内定ムードも…ダート路線で難解極まるJRA賞の行方
- 【香港ヴァーズ】「遅れてきた大器」レーベンスティールが参戦!3度優勝の名手はトウカイテイオーの血脈を残せるか
- 川田将雅、福永祐一も認める「大器晩成」、4連勝中ディープインパクト産駒がついに復帰!「G1挑戦」の妹に繋げたいバトン
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 川田将雅「香港遠征」で一足先にプレゼント? リバティアイランド級不在でも…「重賞13連敗」の正念場で掴んだ絶好のチャンス
- ドウデュース×武豊で有馬記念(G1)!? 【香港マイル】獲得賞金「イクイノックス超え」の最強マイラーが出走!世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- 【阪神ジュベナイルF】史上初となる母仔&姉妹制覇! ビワハイジ、ブエナビスタに次ぐ快挙を成し遂げたジョワドヴィーヴル【東大式必勝馬券予想】
- 何故、セラフィックコールの「豪脚」は不発に終わったのか…元JRA安藤勝己氏が指摘する「弱点」が意外に深刻なワケ
関連記事
完全燃焼「ムチ6連打で過怠金」池添謙一と、不完全燃焼「ノーステッキ」鮫島克駿 武豊ドウデュースが「最後の希望」に… 宝塚記念(G1)実況アナ「大チョンボ」【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
5馬身圧勝「超大物」ギャンブルルームだけじゃない。イクイノックスの妹に、ソールオリエンスの弟…今年の「父キズナが凄い」理由とは
賛否の「謹慎前ガッツポーズ」から2カ月…角田大河が“勝率55%”の相棒と挑む大舞台
「また大きく成長出来そうだよ!」夏競馬は修行の場…「勝つ馬を見極める目」を鍛えなければ競馬は勝てない【徒然なる神のくず競馬トーク】
C.ルメール「首位固め」に準備着々…元ダービー馬候補のドゥラメンテ産駒、秋華賞(G1)の秘密兵器が「重賞殴り込み」に待ったなし