元JRA安藤勝己氏「あの2頭に割って入る器」も鞍上問題避けられず…C.ルメールが「G1レベル」とローシャムパークに太鼓判
24日に中山競馬場で行われたオールカマー(G2)は、4番人気のローシャムパーク(牡4、美浦・田中博康厩舎)が、逃げたタイトルホルダーを一瞬で抜き去って快勝。函館記念(G3)に続く重賞連勝を飾った。
鞍上のC.ルメール騎手も「レースごとに強くなっている。タイトルホルダーを負かしたので、G1を勝つレベルにいける」と期待十分のコメント。相手が故障休養明けの復帰初戦だったことを考慮しても、価値ある勝利だったといえる。
血統面でも3代母にエアグルーヴの名が刻まれているローシャムパークは、デビュー当初から注目を浴びていた良血馬である。これまで体調面や脚元を考慮して大事に使われてきたが、管理する田中博調教師は「今日は選択肢が広がるものでしたし、じっくり考えたい。夢のある勝ち方でした」とステップアップを視野に入れている。
「あの2頭に割って入る器」も鞍上問題避けられず…
また、今回の勝利に元JRA騎手の安藤勝己氏は「2戦続けてあの勝ちっぷりやからね。ルメールも体がふたつほしいくらいやないか。まだローテが読めんけど、あの2頭に割って入るくらいの器」と自身のX(旧Twitter)で高く評価。それとなく鞍上問題を匂わせた。
なぜならローシャムパークもイクイノックスもルメール騎手が主戦を務めている馬だからだ。
いくらローシャムパークが素質のある有力馬といっても、現役世界最強馬の称号を持つイクイノックスとは、実績的にまだまだ開きがある。仮に2頭が同じレースに出走するようなことがあれば、ルメール騎手もイクイノックスを選択するだろう。
もし、この鞍上問題が現実のものになるようなら、騎乗する可能性のある騎手として名前が挙がっていたのが戸崎圭太騎手だ。SNSでも過去に2度騎乗していたこともあってか「戸崎やろ」「戸崎しかおらん」という意見も出ていた。
折しも戸崎騎手がオールカマーで7番人気のゼッフィーロを3着に導く好騎乗を見せていただけに、名前も挙がりやすかったのかもしれない。
また、戸崎騎手はローシャムパークを所有するサンデーレーシングと相性もいい。最も勝ち星を挙げている馬主であり、競馬場別の成績でも東京競馬場を得意としている。
とはいえ、サンデーレーシングといえば、短期免許で来日する外国人騎手を優先して起用する傾向の強いノーザンファーム系馬主でもある。この秋も複数の外国人騎手の来日が予想されているため、ローシャムパークの次走も含めて動向を見守っていきたい。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
- 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
- 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
- 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
- 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
- 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
- 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
- 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
関連記事
【スプリンターズS】「持っている馬主」三木正浩オーナーが狙う2つ目のG1タイトル、最長距離の次は最短距離…横山典弘&安田隆行のタッグに期待
ウシュバテソーロ一強状態に待ったをかけるのはあの1頭!? 穴党・桃井はるこが願いを託したのは…『モモーイの超!大穴でグッジョブ!』第6回 日本テレビ盃
スプリンターズS(G1)メイケイエール「新装備」でお転婆は卒業!? 4ヶ月ぶりの実戦で悲願のビッグタイトル制覇へ
【スプリンターズS(G1)】元JRA田原成貴氏「戸崎さんに恥かかせちゃった」「筋トレでセクシーナイトに」…ピクシーナイト“降臨”で戸崎圭太イジリが定番化?
ダービー3着馬が菊花賞前に「不戦敗」の危機、権利取り失敗も陣営は巻き返しに意欲…混戦ゆえに浮かび上がった最悪のシナリオ