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【エリザベス女王杯】東大式鉄則「“飛び石勝ち馬”の負けた後に乗れ!」アートハウス1着固定で一攫千金勝負!【東大式必勝馬券予想】

【エリザベス女王杯】東大式鉄則「飛び石勝ち馬の負けた後に乗れ!」アートハウス1着固定で一攫千金勝負!【東大式必勝馬券予想】の画像1

 11月12日(日)は京都競馬場でG1・エリザベス女王杯(芝2200m)が開催される。

 1975年の女王来日を記念し翌年創設、当初は3歳(現呼称、以下同)限定で事実上牝馬の3冠目のレースとなった。

 メジロラモーヌを筆頭にインターグロリアやハギノトップレディら歴史的名牝が実力通り勝利する一方、「ベガはベガでもホクトベガです!」(byカンテレ馬場鉄志アナ)牝馬三冠のかかったベガを9番人気・単勝30.4倍の身で退けたホクトベガをはじめ、17番人気(91.3倍)のタケノベルベット、最低20番人気のサンドピアリスら「開けてビックリ玉手箱」にも遭遇した。

 サンドピアリスの単勝配当4万3060円はG1級レースでは未だ破られていない最高不倒記録。しかし同馬は後に勝てないまでも淀の重賞で2、3着し「2度あることはサンドピアリス」と揶揄されたように元々“タレンティドガール”(英語で才能ある女子、1987年の同レース勝ち馬名)だったのだろう。

 そして1996年に秋華賞が創設されて古馬にも開放、エリザベス女王杯は文字通りその年の“女王決定戦”となった。

 メジロドーベル、ラッキーライラック、英国馬スノーフェアリーの連覇が記憶に残るが、今回は同じく連覇馬アドマイヤグルーヴの1冠目、2003年のレースを記しておこう。

 同馬は母エアグルーヴ、祖母ダイナカールという日本一の名家生まれ。新馬・エリカ賞・若葉Sとデビューから3連勝し、1番人気で武豊を背に桜花賞に駒を進める。

 だがスタートで出遅れ、直線追い込むも幸英明騎手・スティルインラブの3着に敗れる。続く母子3代制覇がかかったオークスも単勝1.7倍の1番人気。しかし激しくイレ込みを見せ、スティルILの7着と惨敗。秋になりローズSで初めて2番人気に落ちたアドマイヤGは1番人気スティルILに一矢を報いるも、3冠目の秋華賞ではまたしてもスティルILをとらえ切れず2着……。

 アドマイヤグルーヴは結局3冠とも1番人気ながら栄冠は全てスティルインラブに持っていかれる悲運だった。

 因縁のライバルと5度目の対決になったのがエリザベス女王杯。ファンも愛想が尽きたかスティルが1番でアドマイヤは2番人気。直線残り100mで両者が抜け出して壮絶な叩き合いとなるが、いつもは交わし切れないスティルインラブを前に出たアドマイヤグルーヴがハナ差凌いだところがゴールだった。

 母・祖母と並ぶG1ウイナーに輝いた彼女は、翌年のエリ女を連覇し5歳暮れの阪神牝馬S勝利を花道に引退。7年後にドゥラメンテを産み、母仔4世代G1制覇となったのはご存じの通り。

 一方、好敵手の牝馬三冠馬スティルインラブは燃え尽きたか、その後8戦して3着が最高。あとは掲示板にさえ載れない惨敗を繰り返し、繁殖に上がり初仔を出産後に腹痛が原因で急死。忘れ形見となったキンカメとの仔ジューダは地方で2勝後、相馬野馬追で活躍したと風の便りに。聞くも涙、語るも涙のライバル物語の結末となった。

 アドマイヤグルーヴも、実はドゥラメンテを出産後に急逝。その孝行息子もリバティアイランド、ドゥラエレーデらの快走を見ることなく早世した。天国で母仔一緒に孫世代の活躍にエールを送っているに違いない、と締めくくっておこう。

アートハウス1着固定で一攫千金勝負!

 この辺で「東大馬券王の大よそー」に行くが、本命はズバリ!4歳牝馬のアートハウス。

 自分でも意外な人選ならぬ馬選だが、成績表をじっくり見るとこの馬、新馬戦を勝って以来「1着と4着以下が交互」なのである。前走4着なので今度は勝つ番……お子様の推理のようだが、実は東大農学部の先輩いわく「家畜生理学の見地からむしろ起こりやすい現象」というのだ。

 馬は勝つと周りの人間が褒めてくれるので嬉しくなるが、その分次走は気を抜いてしまい勝てないと分かった時点でレースを投げる……で褒めてもらえず悔しいので次走頑張る、といった図式だ。

 東大式鉄則「“飛び石勝ち馬”の負けた後に乗れ!」アートハウス1着に2(3)着欄に去年の勝者ジェラルディーナ&4戦全連対のブレイディヴェーグ。3(2)着に手広くの一攫千金勝負!

 押さえはジェラル&ブレイ2頭軸の3連複。むしろ、こちらの方がおススメ&確実馬券か。去年96歳、在位70年で天に召された異国の女王を偲びつつ、敬虔に観戦することにしよう。

尼崎昇

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の元敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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