
T.マーカンド「不発」昨年大ブレイクも初週は勝ち星なし…待望の初重賞勝利は武豊期待のクラシック候補と共に?

先週の競馬から、新たに3名の外国人ジョッキーが短期免許で参戦。中でもJRA・G1を9勝と日本でも実績抜群のR.ムーア騎手は、最初の騎乗となった土曜の京都2Rでさっそく白星を挙げた。
また紅一点のH.ドイル騎手も、福島競馬場で3勝を挙げる活躍。初来日の昨年は107回騎乗してわずか2勝だったが、2日間で早くも上回った。今年は契約馬主が一口馬主クラブの名門・キャロットファームとなっており、馬質のアップも窺えるだけに、引き続き要注目のジョッキーとなることは間違いない。
そんな中、惜しくも白星を挙げることができなかったのが、ドイル騎手の夫でもあるT.マーカンド騎手である。
同騎手といえば初来日となった昨年、約2ヶ月間で16勝をマークする活躍で一気にブレイク。ジャパンC(G1)では三冠牝馬のデアリングタクト、有馬記念(G1)でもジャスティンパレスといった実力馬の依頼が舞い込むなど、一躍「乗れる」外国人ジョッキーの一人として名を連ねた。
「不発」昨年大ブレイクも初週は勝ち星なし…
待望の再来日となった英国人ジョッキーは先週、土日ともに京都で全9鞍に騎乗。ファンからも活躍を大いに期待されたことは想像に難くない。しかし先述の通り勝ち星はなく、馬券に絡んだのも1回のみ。
土曜メインのデイリー杯2歳S(G2)では3番人気のカンティアーモに、日曜のエリザベス女王杯(G1)では6番人気のサリエラに騎乗したが、ともに6着と一歩足りない結果。初の京都競馬場ということもあってか初のJRA重賞制覇も持ち越しとなってしまった。
ただ、今週は昨年も騎乗した東京競馬場に参戦するだけに、本領発揮の期待も高まる。特に18日の東京スポーツ杯2歳S(G2)で手綱を取る予定のガイアメンテは、主戦の武豊騎手がデビュー戦を勝った後「今後が非常に楽しみ、それくらいの好素材」と語ったクラシック候補だ。
その武豊騎手は現在、右足を負傷して休養中。マーカンド騎手としても最高の結果を出して、再びレジェンドにバトンを戻したいところではないだろうか。
26日に開催されるジャパンCでは、昨年の覇者ヴェラアズールとコンビを組むことも決まったマーカンド騎手。昨年の成績を見れば分かる通り、腕は間違いないだけに引き続き目が離せそうにない。
PICK UP
Ranking
11:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客