![GJ](/wp-content/themes/g-journal/pc/img/entry/icon-gj.png)
世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!? 川田将雅も指摘の「ウィークポイント」克服で見出したい活路
イクイノックスが4馬身差の独走劇を決めた、先週のジャパンC(G1)。ため息が出るほどの強さとは、まさにこのことを言うのだろう。
これで獲得賞金は歴代トップの22億1544万6100円に到達。G1レースのみを6連勝というのも、JRA史上初の快挙。まさに記録づくしの優勝であった。
なおイクイノックスはここ3戦、単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持。もはや国内で太刀打ちできる馬はいないと思われる強さを見せただけに、仮に有馬記念(G1)に参戦するようであれば、当日はさらに人気が集中することになりそうだ。
そんな現役世界最強馬のイクイノックスだが、2021年8月のデビュー戦で2番人気に甘んじていたというのは、いま考えるとかなり意外だったと言えよう。
![世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!? 川田将雅も指摘の「ウィークポイント」克服で見出したい活路の画像2](/wp-content/uploads/2022/04/220417_satonoheriosu_satsukisho_02.jpg)
ちなみに同馬を抑えて1番人気に推されたのが、現在2勝クラスのサトノヘリオス(セン4歳、栗東・友道康夫厩舎)である。
同馬は21年の牡馬クラシックで主役だったエフフォーリアと同じエピファネイア産駒。近親に二冠馬エアシャカールや秋華賞馬エアメサイアなどがいる良血だ。デビュー前の追い切りでは、後のダービー馬ドウデュースと併せ馬を消化し、鋭い動きを見せていたことなども、人気を集めることとなった要因の1つだろう。
レースではイクイノックスに約9馬身離された4着に終わったが、折り返しの未勝利とエリカ賞(1勝クラス)をレコードで連勝。翌年にはスプリングS(G2)とラジオNIKKEI賞(G3)で3着に入るなど、素質の片鱗を見せつけていた。
しかし、その後は条件クラスすら勝ち上がれず低迷。前走の自己条件でも1番人気8着に敗れ、現在は去勢されてセン馬となっている。初戦であのイクイノックスよりも高評価だったことを考えると、かなり物足りない競走成績だといえそうである。
「ウィークポイント」克服で見出したい活路
「サトノヘリオスは2歳時にレコードで連勝しているように、潜在能力の高さは間違いないと思います。ただ初勝利を挙げた際に、騎乗していた川田将雅騎手が『性格の難しさが出てきて、だいぶコントロールが利きづらくなっている。その辺りの改善が必要』と話していたことからも、気性面の難しさがネックとなっているようですね。
ただそれだけに、去勢してセン馬となったことは劇的な効果を生むかもしれませんよ。何よりデビュー戦ではイクイノックスよりも評価を集めた馬ですからね。ここからの巻き返しに期待したいです」(競馬誌ライター)
ちなみにサトノヘリオスとイクイノックスが対戦した新馬戦は、3着のサークルオブライフが後に阪神ジュベナイルF(G1)を優勝。今年重賞を3連勝し、今週末のチャンピオンズC(G1)に出走予定のウィルソンテソーロが6着であったことから、かなりハイレベルな一戦だった。
サトノヘリオスはここでサークルオブライフとわずか0秒3差だったのだから、2勝クラスで燻っているような馬ではないだろう。去勢効果と復帰戦での好走に期待したい。
PICK UP
Ranking
5:30更新【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦
競馬学校「主席」の“天才騎手”が存在感。田口貫太、小林美駒だけじゃない「上手くなる」第2の師匠とのコンビでトップジョッキー並みの結果
藤田晋オーナーに強力援軍!? 「チーム・スターズオンアース」で“周回遅れ”の初陣…シュヴァルグラン産駒は遅れてきた大器となれるか
- 今村聖奈、小林美駒、古川奈穂が戦線離脱…「新人女性騎手」にかかる期待 過怠金「計16万円」若手騎手が土日で4回の制裁! 2年目若手騎手「まるで宝くじ」と話題!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
- 「騎乗依頼を受けない」トップジョッキーやベテランも?JRAから来年は4週間の通達済み…「名ばかり」暑熱対策に中堅騎手が不満
- キャプテン渡辺「面白き新潟競馬」に秘策あり?「予想もクソもありません」アイビスサマーダッシュの予想は枠が出てから【徒然なる神のくず競馬トーク】
- C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか
- 永島まなみと「同期」の女性騎手が待望の戦線復帰!「かんちゃん帰ってくる頃には」今村聖奈も9月中にカムバックの可能性
- 武豊「マジック炸裂」も次走で鞍上問題発生!? 一撃“5億円”獲得「世代ナンバーワン牡馬」が参戦予定
関連記事
【チャンピオンズC】テーオーケインズ松山弘平も警戒?「武豊不在」でも頼れる助っ人を確保、アイコンテーラーが狙うサンビスタ以来の牝馬V
C.ルメール「僕の家族」と「大事な馬」で最強馬論争再び? イクイノックスにあってアーモンドアイになかったもの
ジャパンCに続き、チャンピオンズCも「2強1点」で盤石!? レモンポップ-セラフィックコールに死角なし【東大式必勝馬券予想】
ジャパンC(G1)は「キタサンブラックVSドゥラメンテ」の最終章!? キタサン最高傑作イクイノックス完勝も、リバティアイランドらドゥラメンテ勢も存在感
【チャンピオンズC】C.ルメール×川田将雅「無双」はここで終了!? 名手が苦戦する「異質」なG1レース…虎視眈々と一発を狙うジョッキーとは