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ジャパンC(G1)は「キタサンブラックVSドゥラメンテ」の最終章!? キタサン最高傑作イクイノックス完勝も、リバティアイランドらドゥラメンテ勢も存在感

ジャパンC(G1)は「キタサンブラックVSドゥラメンテ」の最終章!? キタサン最高傑作イクイノックス完勝も、リバティアイランドらドゥラメンテ勢も存在感の画像1
撮影:Ruriko.I

 26日に東京競馬場で行われたジャパンC(G1)は、世界最強馬イクイノックスが圧倒的な強さを見せて優勝。日本が誇る国際G1に相応しい非常にハイレベルなレースだったことは、2着リバティアイランドら他の実力馬もほぼ順当に力を出し切っただけに異論はないはずだ。

 またこの結果で再びクローズアップされたのが、今や互いに競馬界を代表する存在になった「キタサンブラックVSドゥラメンテ」という次代のNo.1種牡馬争いだ。

 キタサンブラックとドゥラメンテといえば、同期として2015年のクラシック三冠を分け合った間柄。ドゥラメンテが春二冠を制し、世代の中心に躍り出たものの骨折によって無念の戦線離脱。そこに取って代わるように菊花賞(G1)を制し、競馬界のスターダムにのし上がったのがキタサンブラックだった。

 結局、ドゥラメンテは翌年の宝塚記念(G1)で再び故障して引退。そこからキタサンブラックの時代が築かれたわけだが、皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)、そして宝塚記念と3度あった直接対決は、いずれもドゥラメンテが先着しているから面白い。

 非常に残念ながら、ドゥラメンテは2021年に急性大腸炎のため死去。大成功を収めながら、あまりにも早過ぎる“戦線離脱”は、多くのファンに現役時代を思い起こさせた。また、そんな主役に代わって、イクイノックスと共にキタサンブラックが登場したこともまた現役時代を想起させるものがある。

 そんな永遠のライバルとも言える2頭だが、今回のジャパンCでも勝ったイクイノックスがキタサンブラック産駒であることに対して、2着リバティアイランド、3着スターズオンアース、そして5着のタイトルホルダーもまたドゥラメンテ産駒である。

 種牡馬界には、何年かに1度「当たり年」がある。

 2000年以降で有名なのはキングカメハメハ、ハーツクライ、ダイワメジャーらが名を連ねる2001年生まれだ。2004年のクラシックでは、皐月賞馬がダイワメジャー、ダービー馬がキングカメハメハ、その2着がハーツクライという間柄。ちなみに菊花賞馬デルタブルースは種牡馬にこそなれなかったが、日本競馬史上初めて豪州のメルボルンC(G1)を勝った馬として有名だ。

 キングカメハメハ、ハーツクライ、ダイワメジャーの種牡馬としての活躍を今さら列記する必要はないだろう。クラシックの起源が種牡馬や繁殖牝馬の選定のための「能力検定競走」にあるという意味では、2001年は近年稀に見る成功例と言える。

 また、キタサンブラックとドゥラメンテは2012年生まれだが、この世代には他にも今年のダービー馬タスティエーラを輩出したサトノクラウン、セントライト記念(G2)でソールオリエンスらを破り、12月の香港ヴァーズ(G1)へ駒を進めるレーベンスティールはリアルスティールの産駒だ。

 2015年のクラシックではドゥラメンテが春二冠馬、キタサンブラックが菊花賞馬、リアルスティールが皐月賞と菊花賞で2着。サトノクラウンのクラシックは日本ダービー3着が最高着順だが、皐月賞では1番人気に推されるほどの大器だった。古馬になってから香港ヴァーズや宝塚記念を勝利している。ドゥラメンテの早世は繰り返し惜しまれるものの、この2012年世代は今後2001年世代のような活躍を見せるかもしれない。

 直近で楽しみなのは、やはり2014年世代だろう。

 今年の新種牡馬として大ブレイクしているスワーヴリチャードは、種付料を200万円から1500万円にジャンプアップしている。6月に初年度産駒がデビューしたばかりで、重賞勝ちも京王杯2歳S(G2)の1勝ということを鑑みれば異例の高評価といえるが、逆に言えばそれだけ生産界の期待が大きいということだろう。まずは現在2位の2歳リーディングを逆転して、その期待に応えたい。

 一方のレイデオロは、目立った産駒こそまだ出ていないが、すでに12頭が勝ち上がり。その内7頭が芝2000mで勝利と、中長距離レースが増えるこれからが楽しみな存在だ。ちなみにこの2頭は2017年の日本ダービーでレイデオロ1着、スワーヴリチャード2着という間柄だ。

 ちなみにドゥラメンテは来年デビューの2022年世代がラストクロップ。果たして、来年から種付料最高額に君臨するキタサンブラックをはじめとした同期と、どんなドラマを見せてくれるのか。競走馬、そして種牡馬に跨ったこの2頭の対決には、ブラッドスポーツといわれる競馬の面白さが凝縮されている。

GJ 編集部

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