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騎手免許返上のR.ピーヒュレクに「帰国しないで欲しい」の声!? 「プロフェッショナルないい馬」G1ホース妹をデビューVに導いた巧みな進路取り

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騎手免許返上のR.ピーヒュレクに「帰国しないで欲しい」の声!? 「プロフェッショナルないい馬」G1ホース妹をデビューVに導いた巧みな進路取りの画像1

 一身上の都合により、18日付けで短期免許を取り消すことがJRAから発表されたR.ピーヒュレク騎手。予定していた来月3日までの期間を約2週間残しての帰国となる。

 ドイツ出身のピーヒュレク騎手は、2021年の凱旋門賞(G1)をトルカータータッソで制し、昨年も独ダービー(G1)を初制覇するなど勢いに乗っている腕利き。親友だったF.ミナリク元騎手と同じく親日であることも公言しており、日本での活躍を期待したファンも多かったことだろう。

 しかし来日初騎乗となった先月6日の中山3Rは2番人気12着と大敗。同日メインの中山金杯(G3)でも騎乗馬エピファニーは1番人気に推されたが、11着に敗れたことで勢いに乗りそこねたか。

 その後、来日32戦目となったロゼルでJRA初勝利を挙げると、4日はビザンチンドリームできさらぎ賞(G3)を制したものの、先週終了時点でのJRA通算成績73戦3勝、勝率は約4%に留まっていた。

「先週は計7鞍に騎乗するも一桁オッズの馬が1頭もおらず、単勝万馬券の馬も含まれていました。先月、同じく一身上の都合で騎手免許を返上したL.モリス騎手と同様に、ピーヒュレク騎手も乗り馬にやや恵まれていない印象を受けましたね。

それでも先週日曜の東京2Rでは伏兵マルチライセンスを2着に持ってくるなど、腕は間違いなかったと思いますが」(競馬誌ライター)

 やや不完全燃焼の形で帰国の途につくこととなりそうなピーヒュレク騎手。今週末の全13鞍がひとまず日本でラストの騎乗となるが、土曜の東京6Rに行われた未勝利戦では、まさに凱旋門賞ジョッキーの本力発揮というような手綱さばきで来日4勝目をマークした。

R.ピーヒュレクに「帰国しないで欲しい」の声!?

 芝1600mで争われたこのレースは、C.ルメール騎手が騎乗するコンテネレッツアが単勝1.3倍という圧倒的1番人気。同5.1倍で戸崎圭太騎手が乗るデイジーが続き、他はすべてオッズ二桁以上という、まさに一騎打ちムードといった様相だった。

 対してピーヒュレク騎手の騎乗馬シュネルラウフェン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)は単勝14.6倍の伏兵。G1馬シュネルマイスターの半妹という良血だが、ここがデビュー戦で既走馬が相手ということで厳しい戦いを強いられてもおかしくなかった。

 1枠2番からスタートしたシュネルラウフェンとピーヒュレク騎手は、中団のインコースを追走して最後の直線へ。前の進路が開かないと見るや、ピーヒュレク騎手は素早く外に持ち出すと、直線半ばからは再び内にもぐり込むという巧みなコース取り。ゴール前は人気のデイジー、コンテネレッツアと叩き合いとなったが、最後はクビ差で勝利を掴み取った。

「名手3人によるゴール前の叩き合いはしびれましたね。シュネルラウフェンは2強を競り落としてデビュー勝ちを決めたのですから、これには関係者の喜びもひとしおでしょう。直線ではピーヒュレク騎手のコース取りが光りましたね」(同)

 レース後のピーヒュレク騎手は「プロフェッショナルないい馬。距離が延びても大丈夫だと思います」とパートナーを称賛。そんな同騎手に対してSNSやネット掲示板では「2強を負かす見事な騎乗だった」「本当に帰国してしまうのだろうか」「帰国しないで欲しい」「せっかく日本の競馬に慣れてきたのに」と、帰国を惜しむ声も多くのファンから寄せられていた。

 JRA初勝利を挙げた際には「日本とヨーロッパの競馬の違いを感じていた」「自分が見ていた以上に日本の競馬のレベルが高かった」と戸惑いがあったことも語っていたピーヒュレク騎手。凱旋門賞を制しているように腕は間違いないだけに、そう遠くないうちに再び日本で騎乗してくれることを期待したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

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