武豊「今後も長いお付き合いをお願いしたい」後輩からの騎乗依頼!今週デビューの福永祐一厩舎と「ダービー9勝」タッグ結成…本人も認める厳しい現実が課題
先週末のチューリップ賞(G2)をスウィープフィートとのコンビで鮮やかな勝利を挙げた武豊騎手。惜敗の続いていたパートナーの末脚を引き出す騎乗には、「さすが武豊」と唸るファンも続出した。
また、2月17日に行われた京都牝馬S(G3)をソーダズリングとのコンビで勝利。これは38年連続のJRA重賞勝利というだけでなく、ここまですべて複数の勝利だったため、2勝目を挙げた際に改めて「38年連続を強調させてもらえたら」という話も、自身の公式ホームページで綴っていた。先述の宣言から約2週間であっさりと2勝目をゲット。前人未到の記録を更新し続けるレジェンドらしい快勝だった。
武豊×福永祐一「ダービー9勝」タッグは実現するか
そんな武豊騎手をリスペクトする後輩の福永祐一調教師も今週から厩舎を開業。福永師にとって偉大な大先輩は、この世界に入ったきっかけとなった恩人でもある。
こういった関係もあってか、厩舎の初陣となる9日の土曜阪神11RコーラルS(L)のレオノーレ(牝5、栗東・福永祐一厩舎)を騎乗依頼。依頼をもらった武豊騎手も「一番の注目は福永祐一厩舎でしょう」と快諾した。
ただ、「2人合わせてダービー9勝」の最強タッグが実現するには、厳しい現実も立ちはだかる。
コーラルSに出走を予定しているレオノーレは賞金順で16番手。このまま賞金上位馬の回避が出なければ、出走できる可能性は4分の1の狭き門でもある。これには福永調教師も「他に確実に出られる馬の騎乗依頼もあったと思います」と話していたように、申し訳ないという気持ちも少なからずあっただろう。
しかし、「それでも、頼んでいただいたのはありがたいことで、今後も長いお付き合いをお願いしたいです」と引き受けたことは、武豊騎手なりのエールだったのかもしれない。
「レオノーレは6日付で解散した安田隆行厩舎から福永厩舎に転厩の決まった馬。色々と手探りの状態ですが、名門から引き継いだ馬だけに仕上がりは問題ないでしょう。少し気の毒なのは近3走でコンビを任されていた三浦皇成騎手ですね。厩舎が変わると騎手との付き合いも異なるため、このままコンビ解消となる可能性もありそうです。
また、福永調教師が抽選対象の馬をあえて武豊騎手に依頼した背景には、両者の絆の深さの他に話題づくりを意識している気もします。本馬のオーナーが武豊騎手と繋がりのあるノースヒルズというのも大きかったでしょう。やっぱり最注目の厩舎がレジェンドとのタッグで初陣というのはニュースになりますよ」(競馬記者)
抽選を突破する必要があるものの、そこは「持っている男」として知られる武豊。後は運を天に任せるだけだが、JRAは“空気を読んでくれる”だろうか。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
ヴァーミリアン|’08 フェブラリーSを制した砂の王は、ノーザンホースパークで様々な仕事をこなすスーパーホースに!
福永祐一VS川田将雅「場外バトル」にファン爆笑!鬼の目に涙と評された後輩が毒舌カウンター…「ユーモアたっぷり」の舌戦に注目集まる
【皐月賞】M.デムーロと「勢力図」の塗り替えに成功!有力馬の凡走でレガレイラ最強説に拍車も…ネオユニヴァース、ドゥラメンテで制した名手にかかる期待
G1で乗り替わる「負の連鎖」からの卒業が課題! C.ルメール、川田将雅や外国人騎手らがライバル…10年目を迎えた有望株が「悲願達成」に決意
【金鯱賞】「名物オーナー」の初重賞制覇から44年…イメージ重なる今年の「中京巧者」と5連勝中ドゥレッツァの評価は?【東大式必勝馬券予想】