【フィリーズレビュー(G2)】コラソンビート「ここは何とかしたい」シカゴスティング「操縦性は高いですし、レース前の消耗を減らせれば」バウンシーステップ「ひと追いごとに素軽さが出ている」桜花賞(G1)トライアル直前“東西特選情報”
フィリーズレビューの直前情報!
10日(日)に阪神競馬場で行われるフィリーズレビュー(G2)。過去10年で1番人気が勝利したのはわずか1回のみ。過去には3連単で100万円超えの高配当がつくなど、荒れることでも知られる。
今年も波乱が期待される1戦を前に、現場から編集部に出走馬の情報がもたらされた。今回はその一部をお伝えする。
実績十分のコラソンビート(牝3歳、美浦・加藤士津八厩舎)は、ここでも期待される1頭だ。
京王杯2歳S(G2)で牡馬を撃破すると、暮れの阪神ジュベナイルF(G1)では2番人気に支持された。最後の直線で外から勢いよく上がって行ったものの、アスコリピチェーノとステレンボッシュらとの競り合いに敗れ3着に終わっている。
「春のクラシックも見据えて、2月中旬から栗東滞在をしています。はじめは環境の変化に戸惑っていたようですが、慣れてきてからは、攻め馬でもいい感じに動けているようです。スタッフも『しっかりと成長しています。得意としている1400mですし、阪神コースも経験済み。ここは何とかしたいです』と勝ち負けを意識していましたよ」(美浦関係者・A)
態勢は十分に整っていると見てよさそうだ。
シカゴスティング(牝3歳、栗東・庄野靖志厩舎)も得意の距離で結果を出したい。
デビュー2戦目で勝ち上がると、続くフェニックス賞(OP)で単勝1.1倍の人気に応えて2連勝。秋初戦となったファンタジーS(G3)では12番人気ながら、中団から伸びて3着に入ると、阪神JFでも12番人気ながら5着と掲示板を確保してみせた。
「燃えやすいタイプなので、その辺の気性を考慮して調整しているそうです。スタッフは『操縦性は高いですし、レース前の消耗を減らせればもっといいパフォーマンスができるはず。取り組んできた成果が実を結んでほしいです』と教えてくれました」(栗東関係者・B)
重賞でそろそろ明確な結果を出したいところだ。
侮ると痛め目に遭いそうなのが、バウンシーステップ(牝3歳、栗東・高橋亮厩舎)。
前走のつわぶき賞(1勝クラス)では道中後方に控えると、最後の直線で猛然と進出。上がり33秒7の末脚を繰り出し、ライバルをごぼう抜きにして勝利を飾っている。
「前走が圧巻の内容で、時計も速かったですね。レース後は放牧に出されていましたが、帰厩後の調整は順調そのもの。スタッフは『ひと追いごとに素軽さが出てきました。フレッシュで活気があります』と満足気でした。G1や重賞で好走した馬が揃っていますが、バウンシーステップも条件は合っているのでいい走りを見せてくれるのでは?」(栗東関係者・C)
ここでも鬼脚が炸裂するか。
ドナベティ(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は距離短縮で巻き返しを図りたい。
2走前のファンタジーSでは9番人気ながら、中団から徐々に脚を伸ばし2着と好走。前走の阪神JFでは8着に終わったが「8枠18番の大外枠を考えれば、うまく立ち回ってくれた」と関係者の評価は下がらない。
「稽古を見ていると、まだイレ込む面はあるものの、明らかに前よりは良くなっている気配はあります。1週前にしっかりと負荷をかけることができたのも、その証でしょう。距離短縮はプラス材料ですし、スタッフも『確実に脚は使えるのでうまく噛み合えば』と色気を見せていましたよ」(栗東関係者・D)
得意の距離で重賞初制覇なるか。
レディマリオン(牝3歳、栗東・長谷川浩大厩舎)はB.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて重賞に初挑戦する。
「ムルザバエフ騎手が先週に乗って、感触を掴んでいたようでした。今週の追い切りはいい時計が出ていましたが、スタッフは『無理はしていません』とのこと。期待できそうですが、どうにも右トモの方が弱いようでバランスが悪く、ハミが左側に乗りやすい状態とのこと。『今回は工夫するかもしれない』とちょっと悩んでいました」(栗東関係者・E)
能力全開ならチャンスがあるだけに、陣営の手腕が試される一戦になりそうだ。
今年も波乱の決着となるのか、それとも順当に人気馬が勝つのか。フィリーズレビューは15時35分の発走を予定している。
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