川田将雅の同期が「G1勝利」を境に覚醒!? 「最近めっちゃ輝いてる」低評価を覆す重賞騎乗機会3連続連対に絶賛の嵐!
10日に行われた桜花賞トライアル・フィリーズレビュー(G2)。1番人気コラソンビートの追い上げを振り切り勝利を飾ったのが、11番人気の伏兵エトヴプレ(牝3歳、栗東・藤岡健一厩舎)だ。
3枠4番のスタートからハナを切ると、前半600m通過は33秒8という速い流れ。ただ直線に入って二枚腰を披露すると、前走G1で3着に好走していた大本命馬を抑えて1着で本番の優先出走権を掴み取った。
そんな人気薄エトヴプレの手綱を取り、積極果敢なレース運びから大金星に導いたのが藤岡佑介騎手だ。
4戦連続で同馬に騎乗となった藤岡佑騎手はレース後、「(前走の1200mから)1400mに延びて良さそうなイメージの馬でした」と手応えが十分だったことを振り返ると、15頭中11番人気という低評価だったにもかかわらず「かなり自信がありました」と言ってのけたのだから恐れ入る。「まだまだ楽しみな馬なので、これからも応援してあげてください」と、ファンに将来性豊かなパートナーへのエールもお願いした。
これが今年12勝目となった藤岡佑騎手といえば、川田将雅騎手や吉田隼人騎手たちと同期である競馬学校20期生としても知られる。2018年にケイアイノーテックでNHKマイルC(G1)を勝ってG1ジョッキーの仲間入りを果たし、すでにJRA通算1000勝以上をマークするなど、いまや関西を代表するジョッキーの1人だ。
しかし、実は2020年に年間68勝を挙げた後は成績が徐々に右肩下がりに。昨年は44勝に終わると、2017年から6年続いていた重賞勝利記録もストップしてしまった。
「2022年の香港C(G1)ではコンビで重賞2勝を飾るなど、藤岡佑騎手の代表的なお手馬だったジャックドールが武豊騎手に乗り替わりに。翌年には、そのまま武豊騎手とのコンビで大阪杯(G1)を勝つという苦い経験もありましたね」(競馬誌ライター)
「G1勝利」を境に覚醒!?
近年では、若手騎手に交じってローカルで騎乗する姿も目立つようになっていた藤岡佑騎手。ただ先月開催されたフェブラリーS(G1)にペプチドナイルとのコンビで挑むと、11番人気の低評価を覆してG1制覇を成し遂げたことは記憶に新しい。
およそ6年ぶりにG1勝利の美酒を味わった藤岡佑騎手は「たくさん『おめでとう』と声をかけていただいて、すごく嬉しかったです。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」と、まさに感無量といったコメントをレース後に残した。
するとこの勝利をきっかけに何かが吹っ切れたのか、2日のチューリップ賞(G2)では9番人気の伏兵セキトバイーストを2着に導き桜花賞(G1)の優先出走権を獲得。そして先週は11番人気エトヴプレに初タイトルをもたらすなど、重賞騎乗機会3連続連対。11、9、11番人気で【2-1-0-0】という成績なのだから見事としかいいようがない。
まさに絶好調といえる藤岡佑騎手の活躍ぶりには、SNSやネット掲示板でも「ペプチドナイルで勝って覚醒したのでは」「エトヴプレで押し切るとか上手すぎ」「最近めっちゃ輝いてる」「春のG1シリーズでも期待してます!」など、称賛の声が多数寄せられている。
好調であるが故に優先出走権を獲得したエトヴプレとセキトバイーストが桜花賞でバッティングしそうだが、そんな嬉しい悲鳴も乗れているジョッキーの特権といえる。今週もこの男の手綱さばきから目が離せそうにない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
武豊×福永祐一厩舎の「快挙」を打ち破る豪脚一閃!「思い入れがある馬」主戦が苦楽を共にしたパートナーと負けられなかった一戦
「世代の頂点までも狙える別格の存在」キタサンブラック産駒の良血馬が既走馬相手に初陣V! G1レーシングに「クラシック候補生」誕生!?
C.ルメール「重賞未勝利」単勝1.9倍ドゥレッツァでも止まらぬ負の連鎖。イクイノックス・ロス? 最愛のアーモンドアイが引退した翌年は
横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
C.ルメール「ベタ惚れ」イクイノックスの後継者が2連勝! 3馬身圧勝でクラシックへ視界良好も、同時に評価が上がり続ける「あの大物」