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「彼女が一番」武豊に長年の思い人ーー 「盟友」と同じくらい大事な、思い出の桜花賞馬との「幻想」と感動秘話

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 その後も武豊は、シャダイカグラという牝馬に対して「(たくさんの馬に乗ったが)彼女が一番の美女です」。さらには最も印象に残っている馬は何ですかという問いに「牡馬ではディープインパクト。牝馬ではシャダイカグラ」と、あの近代競馬を代表する歴史的名馬と並べるほどの溺愛ぶり。

 何故、G1を100勝以上している武豊が、そのうちの1勝しか挙げていないシャダイカグラに未だ”ぞっこん”なのか……。

 それは、シャダイカグラの最後のレースとなったエリザベス女王杯。道中で靭帯が断裂する致命的な事故に遭いながらも、自分の背に乗っている”最愛の男”の身の安全を思い、転倒することなくゴールまで走り抜いた彼女の心意気に、武豊が心底惚れているからではないだろうか。

 軽々と上がり33秒台を叩き出し、最後方から全馬を抜き去るディープインパクトとの上がり3ハロンは、武豊にとって至福の記憶だろう。

 しかし、シャダイカグラと共に最後に”歩んだ”エリザベス女王杯の上がり4ハロン「57.5秒」は、未だ武豊に忘れられない切なさを残しているのかもしれない。
(文=浅井宗次郎)

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