ラニ (牡12歳)

ラニ
生年月日
2013年2月22日
馬主
前田幸治
調教師
松永幹夫(栗東)
生産者
North Hills Co. Limited
近親馬
アウォーディー、アムールブリエ
主な勝鞍
2016 UAEダービー(G2)
関連する馬・騎手
血統
Tapit Pulpit A.P. Indy
Preach
Unbridled
Ruby Slippers
ヘヴンリーロマンス サンデーサイレンス Pulpit
Wishing Well
ファーストアクト Sadler's Wells
Arkadina
解説

史上初めて米国クラシックにフル参戦したパイオニア。なお、その気性は米クラシックに参戦した際、現地から「ゴジラ」と扱われるほど激しい模様。JRAが偉業を称えて、日本の競争だけでケンタッキーダービーの出走権が得られる『JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY』を設立。米クラシックへの道が大きく開かれた。

母が2005年を天皇賞・秋(G1)を制したヘヴンリーロマンス、父が米リーディングサイアーのTapitという日米合同のハイレベル配合。調教師の松永幹夫とこのファミリーは、師の騎手時代に母を天皇賞馬に導いてからの付き合い。主戦は武豊騎手が務める。

2歳9月に迎えたデビュー戦は芝の2000mで迎えたが、4着に敗退。決して悪くはないが、父が米国の種牡馬ということもあって本領を発揮したのはダートだった。未勝利戦とカトレア賞(500万下)を連勝する。だが、3歳初戦のヒヤシンスSで5着敗退した。

しかし、陣営は米クラシックの出走権を懸けて、UAEダービー(G2)に出走するためにドバイへ遠征。ラニがUAEダービーを勝ったことによって、その思いが結実し米クラシックへの扉が開かれた。

日本馬にとって1995年のスキーキャプテン以来となる21年ぶりのケンタッキーダービー参戦。9着に敗れたものの後方から見せ場を作ったラニは、続くプリークネスSで5着、最終戦のベルモントSでは3着と、確かな足跡を残した。なお、日本馬が米国三冠を完走したのは史上初めてである。

迎えた秋、ラニはブラジルC(OP)で復帰して3着。やはり日本のダートではイマイチな存在なのか。今後はチャンピオンズC(G1)が目標となる。

Ranking

11:30更新
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. 岩田康誠騎手が「因縁」ゴールドシップ降臨に大興奮!? レースで”指示無視”最後には「すかし芸」の屈辱から2年……「身内」を勝利に導き立場逆転?
  7. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  8. JRA種牡馬フィエールマン「二軍スタート」の冷遇に疑問の声……実績はコントレイルに次ぐNo.2も問われる「3000m級」G1の価値
  9. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  10. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬