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武豊「神逃げ」メイショウテッコン日経賞(G2)勝利も「次は乗れない」!? 天皇賞・春(G1)「先約」はアノ馬?

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 23日、中山競馬場で行われた日経賞(G2)は3番人気のメイショウテッコン(牡4歳、栗東・高橋義忠厩舎)が逃げ切り勝ち。先日、15日が誕生日だった鞍上の武豊騎手は50歳初重賞をゲットした。

 50歳の節目を迎えても、天才の手綱は冴えを増すばかりだ。芝2500mを12頭立てで行われたレース。「もともとゲートの中で暴れるところのある馬だけど、厩舎がうまく調整してくれて、その効果が出ましたね」と武豊騎手が感謝を述べた通り、1枠1番から好スタートを決めたメイショウテッコンは、あっさりと先手を奪うとレースの主導権を掌握した。

 こうなると天才騎手の絶妙なペース配分が冴えわたる。気持ちよさそうに集団を牽引するメイショウテッコンのペースは1000m通過が62.7秒というスロー。

 そのままゆったりと残り1000mを通過したところで「このままではヤバイ」と言わんばかりに、1番人気エタリオウのM.デムーロ騎手が急激にポジションを上げ、メイショウテッコンに並び掛ける。

 2頭のマッチレースとなって迎えた最後の直線。勢いは追い上げたエタリオウにあったが、武豊騎手が「(エタリオウが来たら)合わせてスピードを上げたけど、終始手応えも良かった」と振り返った通り、メイショウテッコンと武豊騎手には前半で溜めに溜めた”貯金”があった。

 エタリオウが懸命に並び掛けるが、抜かれそうで抜かれないメイショウテッコン。結局、最後は逆に突き放し1馬身1/4差をつけて重賞2勝目を飾った。

 レジェンドによる熟練のペース配分、抜かれそうで抜かれない粘りの走り。そして、何よりも中山2500mの舞台を白い帽子で逃げ切ったこと……レース直後は、一世を風靡した「あの名馬」の姿を思い出したファンも多かったようだ。

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