JRA・G1「オイオイ」を糾弾! サートゥルナーリア「興奮出遅れ」の裏にファンの大興奮が?
26日の日本ダービー(G1)で、単勝1.6倍と圧倒的に支持されたサートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)は4着に終わった。
この敗因にスタートの「出遅れ」をあげる識者も多い。そして、競馬評論家の柏木集保氏は『netkeiba.com』で連載しているコラムで、それが起こった”原因”がファンの『大歓声』にあるのではないかとの推論を綴っている。
今年の日本ダービーを振り返った柏木氏は、記事の後半でサートゥルナーリアについて「あれはたまたまの出遅れではない気がする」と持論を展開。同馬はパドックや本馬場入場では問題がなかったものの「注目の断然の1番人気馬ゆえ、待っていたのは大歓声」だったといい、ファンがあげた大音響がサートゥルナーリアに届き、「待避所に着いて待つあたりからサートゥルナーリアは尋常ではなかった」という。そして「何度もなんども激しくクビを上下に振り続けるサートゥルナーリアは、切れる寸前だった。ゲート近くに集合しても激しい感情は治まっていない。」と平常心でレースに臨めなかったのではないかと推察している。
「出遅れは致命的ではないとする人もいます。ですが、日本ダービーは最高峰の舞台で最強のメンバーで行なわれます。そのため、出遅れなどの少しのミスでも敗退につながることも十分に考えられます。
それに馬は元来臆病な生き物。危険を察知するために視野の広い目、微細な音を聞き取る耳を備えています。騒音などで驚いた馬がパニックになって暴れることもあるので、なるべくならば出走前は歓声もほどほどにしてもらいたいと考えている関係者は多いですよ」(競馬記者)
JRAは『観戦時にお断りしている行為』として、「コースやパドックにものを投げ入れる行為および全てのエリアでものを投げ上げる行為」などに加えて『みだりに騒音を出す行為』をあげている。大舞台を前に興奮してしまう気持ちはわかるが、それを台無しにしてしまう可能性があるならば、自制することも必要なはずだ。
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