JRA美浦トレセン「ウッドコース閉鎖」に調教師ら悲鳴……大規模改装「生みの苦しみ」も”徒労”に終わりそうな理由
「馬によって合う調教コースがありますからね。月末から夏競馬が始まることもあって、ある調教師は『函館にあるウッドコースを代用するかも』とのこと。福島や新潟で使う際も、一度函館入りしてから調整を行うプランもあるようです。
またCウッドが使える滋賀の栗東トレセンの出張馬房を利用して、中京や新潟に向かうパターンをJRAに確認したそうですが『小倉で使うケースでしか出張馬房の利用は認められない』ようですね。
『まあ、そうなると出張馬房に関東馬が殺到するだろうから……』と諦めた様子でしたが、有力馬の多くが休養に充てる夏場を稼ぎ時にする、中堅以下の厩舎へのダメージは小さくないと思いますよ」(別の記者)
そんな深刻な状況を抱える厩舎がある一方、”どこ吹く風”なのが圧倒的な成績を残し続けるノーザン系の関東馬たちだ。
「ノーザン系関東馬には、日本最高の調整環境を誇るノーザンファーム天栄がありますから。近しい関係者の話によると、例え美浦トレセンのウッドが使えなくなっても『10日競馬を増やせば、大きな問題じゃない』とのこと。逆に『ノーザン系関東馬は成績が上がるんじゃないか』とさえ言われています。
またこの”流れ”は、美浦トレセンの大規模改装が終わっても『変わらないと思う』とのこと。改装が無意味だと言うつもりはありませんが、そういう話を聞くと空しいですね」(同)
実際にノーザンファーム天栄にある坂路の高低差は36m。美浦トレセンの坂路が生まれ変わっても33mでは及ばないということだ。大規模改装の目玉と言われているNEW坂路コースでさえ、天栄と明確な差があるのなら、ノーザン系関東馬の傾向が変わらないと考えるのも当然か。
いずれにせよ競馬ファンにとっても、間もなくウッドコースが使えなくなる関東馬には割引が必要か。少なくとも調整過程の変化には気を配っておきたい。今年も多くの関西馬が新潟へ遠征することが見込まれるが、関東馬は例年以上の”被害”を被るかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「前の馬が邪魔で」武豊の口から飛び出した恨み節……レジェンドを「終始ブロック」した相手と最後は共倒れ?
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去















