JRA宝塚記念(G1)リスグラシュー「2番手」の”予兆”あった? D.レーン「この位置で大丈夫」豪州の若き天才たる所以の「洞察力」

23日に阪神競馬場で行われた宝塚記念(G1)は、3番人気のリスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。この日がJRA短期免許ラストデーだったD.レーン騎手が、鮮やかなフィナーレを飾った。
「気持ちは最高です。厩舎の人たちに感謝。素晴らしかった」
12頭立てで行われた芝2200mのレース。ペースを握ると思われていたキセキの発馬がイマイチだったが、誰も行きたがらず各馬が横一線でキセキを待つという異様な序盤。そんな中、積極的に前をうかがったのが大外枠からの発馬となったリスグラシューだった。
3年前のデビューから、末脚に懸ける競馬をしてきたリスグラシュー。積極的に前をうかがう姿に阪神競馬場のスタンドからは大きなどよめきが上がる。結局、ハナを切ったのはキセキだったが、リスグラシューが2番手という意外な展開になった。
「いいスタートを切れて、先頭も悩んだけど、流れや展開を読んで『この位置で大丈夫』と判断ができました。結果的にいい判断だった。直線に入ったところで、素晴らしい馬が後ろにたくさんいたけど馬を信じました」
最初の1000m通過は60秒。同日同距離で行われた7Rの500万下が60.3秒だったことを考慮しても、決して速いペースとは言えないだろう。
こうなると中団より後方の馬は厳しい。キセキ先頭のまま最後の直線を迎えると、リスグラシューが手応え十分に並び掛ける。そのままキセキを交わして先頭に躍り出ると、後続を完封しG1・2勝目を上げた。
「雨の影響が残った馬場と、展開を読み切り、リスグラシューを積極的に前に行かせたレーン騎手の好騎乗が光りましたね。結局、2着が逃げたキセキ、3着が3番手まで押し上がったスワーヴリチャード、4着も好位のアルアインと、ほぼ”行った行った”の競馬になりました。
中団のレイデオロは仕上がりこそ良く見えましたが、スタートが近づくにつれイレ込みが激しくなり、道中でもうるさい面を見せていました。それで5着は地力を示しましたが、今後に課題が残る結果となりました。
レーン騎手は昨日も5勝の固め打ち、この春最も話題を集めた騎手だと思いますが、最後まで魅せてくれました。次回の来日が今から楽しみです」(競馬記者)
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