真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.08.30 08:12

北村宏司騎手がリハビリから実戦復帰!復活を目指す師弟の「絆」と藤沢和雄調教師の「とにかく勝て」に秘められた意味とは
編集部

「(膝は)大丈夫でした。レースも前と同じ感覚でした」
28日、約4カ月の休養から復帰した関東の北村宏司騎手は報道陣の質問に対して笑顔で応えたが、内心は勝ちたかったはずだ。
昨年12月に左膝を捻挫し、手術とリハビリを経て今年4月2日に復帰。その間にお手馬で菊花賞馬のキタサンブラックを失っていた。それでも復帰週に2勝を挙げるなど気を吐いたが、翌週の競馬終了後、左膝に違和感を覚え再び休養。再検査の結果、軟骨の遊離が判明した。
再び手術を受け、トレセンには6月30日に戻ったものの、今度は慎重にリハビリを行うため、騎乗は調教だけに留めていた。焦りが再発の可能性を生み、次の長期離脱はいよいよ騎手生命を怪しくするからだ。
そして、先週の27日、28日。満を持して復帰を遂げた北村宏騎手だが、昨年から膝を痛めて2度に渡る長期休養があった騎手をいきなり乗せるほど甘い世界ではない。実戦感覚も含め、本当にちゃんと乗れるのかと敬遠した関係者も少なくないという。
ましてや人間関係が希薄になって久しい今の時代。弱肉強食、常に金銭が発生する競馬で、有能な騎手が長期離脱を機に落ちぶれることは決して珍しくない話だ。
しかしそんな中、損得勘定を二の次にして、復帰したばかりの北村宏騎手を積極的に起用した調教師がいた。北村宏騎手の師匠にあたる関東の名伯楽・藤沢和雄調教師だ。
北村宏騎手はもうフリーになっているため、厳密には藤沢和調教師が直接的な師匠ではない。だが、同騎手がデビューした1999年からフリーに転向した2011年まで師弟関係を築き、フリーになった以降も積極的に支えてきたのは間違いなく藤沢和調教師だ。
今から3年前の2013年。この2人の間柄を表す象徴的な出来事があった。
PICK UP
Ranking
17:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】
- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?