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JRA勝浦正樹「クビ」セントライト記念(G2)ニシノデイジー大外ぶん回しで……リオンリオン横山典弘「外に出す気は全くなかった」と明暗くっきり

 この日、スタートこそまずまずなニシノデイジーだったが、折り合いを重視して後方から。この競馬に関しては「折り合いをつけるための勝浦騎手の作戦」と、オーナーも織り込み済みだったようだ。

 だが、その後のレース運びは到底納得できるものではなかったようだ。

 縦長の展開ながら、開幕週から前が止まらない中山競馬場。当然、各馬の仕掛けが早くなるが、スタンドからレースを見守っていた西山オーナーが「そろそろ動くところ」と感じた向正面でもニシノデイジーは動かず……。結局、3コーナー手前辺りから猛然とスパートを開始し、最終コーナーで大外を回った際には「ああ負けた」と、早くも敗戦を覚悟したという。

 結局、ニシノデイジーは上がり3ハロン最速の末脚で追い上げたものの5着……。引き揚げてきた勝浦騎手は「位置は後ろだったけど、道中はいいリズムで走れた。ただ、休み明けの分なのか、いつものグッと来る感じがなかった」とコメントしていたが……。

「ニシノデイジーの陣営にとっては、残念なレースでしたね。馬は直前の動きもよかったですし、当日は好馬体が目を引きましたが、18頭立てのあの展開で大外を回っては、さすがに苦しいと述べざるを得ません。西山オーナーが『2400m走っていますね』と感想を漏らしていましたが、まさにその通りだったと思います」(別の記者)

 昨年、そして今年とメディアやファンの間で、何度も取り沙汰されてきたニシノデイジーの鞍上問題。西山オーナーは結果が出ない中でも我慢の起用を重ねてきたが、最後の一冠を前に、ついに重い決断をせざるを得なかったようだ。

「ブログによると『新馬からずっとニシノデイジーに乗ってくれた勝浦騎手には感謝しかありません』と、あくまで両人納得の乗り替わりだった模様。気になる次の騎手ですが、菊花賞は『京都競馬場に慣れた栗東所属の騎手にお願いしようと思います』とのことでした。

リーディング上位だと現在、松山弘平騎手や岩田康誠騎手といったところが空いているようですが、いずれにせよセントライト記念では力のある所を見せていただけに、楽しみな新コンビになりそうです」(同)

 セントライト記念で人気を分け合ったリオンリオンとニシノデイジーだったが、横山典騎手と勝浦騎手で明暗が大きく分かれる結果となった。

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