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JRAジャパンC「史上最低メンバー」に「外国馬ゼロ」の二重苦……日本最高優勝賞金3億円も世界だけでなく、国内からも敬遠された理由

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今年のジャパンCは「金子の運動会」?

 創設から39年、史上初の「外国馬出走なし」に揺れる今年のジャパンC(G1)。だが、出走する日本馬もまた例年以上に寂しいメンバー構成になりそうだ。

 10日、ジャパンCの特別登録馬がJRAの公式ホームページ上で発表された。今年は天皇賞・秋(G1)を勝って、現役最強を証明したアーモンドアイが出走を予定していたが、最終的に香港C(G1)に回ることに。

 他にも菊花賞(G1)を勝ったワールドプレミアや、豪コックスプレート(G1)を勝ったリスグラシュー、皐月賞馬サートゥルナーリアなども有馬記念(G1)に回ったことで、ジャパンCが非常に手薄な状況になってしまった。

「どうやら1番人気がワグネリアンになりそうです。昨年のダービー馬とはいえ、ベスト条件といわれた前走の天皇賞・秋でアーモンドアイらに完敗の5着。

そのワグネリアンにクビ差先着した4着馬ユーキャンスマイルや、実績No.1のレイデオロらが有力視されていますが、有馬記念と並ぶ日本最高の優勝賞金3億円を誇るレースとしては寂しさを否めませんね」(競馬記者)

 他にも、秋華賞(G1)で2着だったカレンブーケドールや、オークス馬のラヴズオンリーユーなど3歳牝馬トップクラスの出走の可能性もあるようだが、先週のエリザベス女王杯(G1)で有力視されたラヴズオンリーユーやクロノジェネシスが敗れたことで一気にトーンダウンしている。

「やはり現役最強のアーモンドアイが早くから出走の可能性を表明していたことが、有力馬の相次ぐ回避につながった感は否めませんね。

また昨年2着のキセキ、有馬記念(G1)を勝ったブラストワンピース、天皇賞・春(G1)をフィエールマンなどが、10月の凱旋門賞(仏G1)でダメージの残る大敗を喫したことも大きい。他にも皐月賞馬サートゥルナーリアが東京で相次いで敗れたことや、ダービー馬ロジャーバローズの引退なども微妙に影響していると思います」(別の記者)

 そんな中、ジャパンC制覇の大きなチャンスを掴んでいるのが金子真人氏だ。

「金子氏は1、2番人気になりそうなワグネリアンとユーキャンスマイルに加えて、2016年のダービー馬マカヒキ、三冠牝馬アパパネの仔ジナンボーと4頭出し。今年のジャパンCは社台の運動会ならぬ“金子の運動会”になりそうです。でも、この寂しいメンバーのときに4頭の有力馬を出してくれるのは、逆にありがたいですよ」(同)

 実際に先月発表された今年1月から10月までのJPNサラブレッドランキングでは、アーモンドアイや香港のクイーンエリザベス2世C(G1)を勝ったウインブライトなど、計18頭のトップホースが名を連ねた。

 だが、その中からジャパンCに出走する可能性があるのは、シュヴァルグランとスワーヴリチャードの2頭だけ。メンバーレベルを鑑みても疑問符を抱かざるを得ない。

 それだけ日本馬の層が薄いということは、逆に言えば海外馬にとって『近年最大のチャンス』といえるはずだ。だが、そんな年のジャパンCが史上初の「外国馬ゼロ」とは、なんとも皮肉な状況になってしまった。

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