真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.09.26 10:13

「まだ全体的に緩い」エアスピネルの全弟エアウィンザーの敗戦に落胆する武豊騎手『JRA全G1完全制覇』の夢が「今年がラストチャンス」と言われる理由とは
編集部

25日、クラシックで活躍するエアスピネルの全弟として大きな注目集めていたエアウィンザーがデビューするも、同じく良血馬のムーヴザワールドの強襲に屈して2着。騎乗した武豊騎手は「まだ全体的に緩い。本気で走れない体です。しかし、いいモノは持っています」と若駒を庇ったが、単勝1.3倍での敗戦だけに落胆の色は隠せなかったようだ。
先日、JRAの騎乗馬で4000勝を達成したレジェンドが気落ちするのも無理はない。育成段階からすでに「兄エアスピネルを超える存在」と評され、自身が手綱をとった追い切りでも、年長馬を相手に抜群の動きに思わず「メッチャいい!」との言葉も。
もともと、父がディープインパクトと人気を二分するキングカメハメハで、母が秋華賞馬のエアメサイアという超良血馬。全兄の活躍もあって、期待は大きく膨らむばかりだった。
その中でもファンが期待したのは、エアウィンザーによる武豊騎手の『JRA全G1完全制覇』の偉業だ。
武豊騎手は現在、最後に12月の2歳牡馬G1となる朝日杯フューチュリティSだけを残しており、昨年はエアウィンザーの兄エアスピネルで挑戦。武豊騎手の大記録達成を願うファンの後押しもあり単勝1.5倍の1番人気に推されたが、最後の最後でリオンディーズの強襲に遭い涙を飲んでいる。
エアウィンザーには、そんな「兄のリベンジを」という希望も込められており、戦前からハイレベルといわれていた新馬戦を勝利すれば、一気に朝日杯フューチュリティS制覇、そして武豊騎手の『JRA全G1完全制覇』達成の夢にも現実味が増していたところだった。
しかし、待っていたのは非情な現実。この日は兄のエアスピネルも期待された神戸新聞杯で惨敗し、武豊騎手にとっては散々な1日だったようだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 名コンビ・吉田隼人×ソダシは「なぜ」解散に至ったのか。D.レーン→川田将雅「勝利至上主義」に走った陣営の裏事情
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA石橋脩ブチギレ騒動……馬質向上の裏で苦悩も?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】