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【徹底考察スペシャル】凱旋門賞(G1) マカヒキ「『落鉄だけではない』ニエル賞で格下相手にクビ差の辛勝となった『原因』を徹底分析!日本の凱旋門賞制覇の可能性に迫る」

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 しかし、結果はわずか「クビ差」の辛勝……。その原因はどこにあったのか、まずはレースを振り返りたい。

 本番と同じフランスのシャンティイ競馬場で行われたニエル賞は、イギリスのミッドタームがハナを奪い、地元フランス勢のドーハドリームがそれに続き、日本のマカヒキは3番手を追走している。3番手とはいえ、5頭しかいないので、ちょうど中団真ん中の位置ということだ。

 小頭数のため、ペースは上がらない淡々とした流れ。レース後、友道調教師が「逃げる形の競馬だけはしたくなかった」と明かしていたように、ルメール騎手もマカヒキをドーハドリームの後ろにつかせて、しっかりと折り合いを付けていた。

 その隊列は500mを誇る最後の直線に入っても変わらない。逆に言えば、ルメール騎手が軽く促してはいるが、マカヒキが前に取り付いて行かない姿が目立った。

 形勢が変わり始めたのは、400mを切ってから。まず2番手にいたドーハドリームが先頭のミッドタームを捕らえに掛かる。マカヒキは差を詰めているものの変わらず3番手。残り300mで完全に3頭のマッチレースになったが、まだマカヒキは決定的な差をつけられずにいた。

 だが、残り200mを切ったところで、ようやくマカヒキが本来の末脚を発揮する。最後はムチも入り、しっかりと追われてクビ差抜け出したところがゴールだった。

 以上が、今年のニエル賞の内容を簡潔に述べたものだ。多くのメディアはこの日本ダービー馬の”意外な辛勝劇”の原因に関して「コンディションが本物ではなかった」さらには「レース中に落鉄があった」と報道している。

 無論、それらは事実だが、散々報道されていることなので、ここで改めて考察する必要はないだろう。事実を受け止め、本番でマカヒキのコンディションが100%に達し、かつレース中に落鉄しないことを祈るだけだ。

 それよりも今回は「目に見える形」でニエル賞を考察したい。

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