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【徹底考察スペシャル】凱旋門賞(G1) マカヒキ「『落鉄だけではない』ニエル賞で格下相手にクビ差の辛勝となった『原因』を徹底分析!日本の凱旋門賞制覇の可能性に迫る」

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 あくまでニエル賞が行なわれた11日時点のシャンティイは、日本のように路面が固く、タイムの出やすい高速馬場だった。果たして、これが凱旋門賞まで維持されるのかどうか。激しい降雨や、欧州流の大量散水があった場合、馬場コンディションは激変する可能性もある。

 さらに、仮に現在の状況が維持されたとしても、凱旋門賞が行なわれる当日は仮柵が外され、インコースにグリーンベルトが現れる。内側から先行した馬に圧倒的に有利な馬場状況となれば、マカヒキが国内のように中団より後方から競馬した場合は絶望的になるだろう。

 言葉を選ばなければ、この馬場はミッドターム程度の馬でさえ、上がり推定33秒台の末脚を発揮できる馬場であることを忘れてはならない。

 ただ、マカヒキは5頭立てとはいえニエル賞で3番手からの競馬を経験し、結果を出している。本番は倍以上の頭数が見込まれるが馬場コンディションを考慮すれば、やはり好位で競馬すべきだ。できればインを通るのが望ましい。

 従って、今年の凱旋門賞で大きな鍵を握るのは、レース当日の馬場状態、そして枠順だ。

 もしも、シャンティイの馬場がニエル賞のコンディションを維持しており、マカヒキが幸運にも内枠を引けたなら……。

 日本競馬の悲願は達成される。そう、信じて応援したい。
(監修=下田照雄(栗東担当))

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