
【徹底考察スペシャル】凱旋門賞(G1) マカヒキ「『落鉄だけではない』ニエル賞で格下相手にクビ差の辛勝となった『原因』を徹底分析!日本の凱旋門賞制覇の可能性に迫る」
下記は、今年のニエル賞における距離別の公式通過タイムだ。1400m以降しか発表されていないため、その分を掲載する。
1:34.19(1400m)‐2:01.86(1800m)‐2:13.71(2000m)‐2:24.81(2200m)‐2:35.84(2400m)
上記からまず言えることは、スタートから1400mまでが日本ではあり得ない「超スローペース」だったことだ。ちなみに1400mの日本レコードは1:19.0、1600mでも1:30.7。言い換えれば、ニエル賞の前半は日本のマイルのレースよりも遅いタイムで1400mを通過していることになる。
無論、これは出走頭数がわずか5頭だったこと、さらにニエル賞があくまで前哨戦だったことに起因する。その上で、これまでの経験を大きく上回る遅い流れの中でもマカヒキが折り合いを欠かなかったことが、このレースの「最大の収穫」といえるだろう。
ただ、上記では何かと不便なので「日本式」に変換すると、ニエル賞の1400m以降の距離別のラップは「27.67‐11.85‐11.10‐11.03」となる。その内、400m刻みとなる1400m~1800m間を仮に2等分すると(実際のレースでも、この区間で大きな動きはなかった)以下のようになる。マカヒキが勝った今年の日本ダービーのラップと比較したい。
ニエル賞、1400m以降(ラスト1000m)ラップ
13.835‐13.835‐11.85‐11.10‐11.03 合計61.65秒
日本ダービー、1400m以降(ラスト1000m)ラップ
11.8 – 12.0 – 11.6 – 11.0 – 11.6 合計58.0秒
上記を比較すると日本ダービーに比べてニエル賞の方が遥かに緩い流れ、言い換えればラストだけの上がり勝負になったことがわかる。実際にニエル賞の1800m通過は2:01.86。これは日本ダービーの2000m通過2:01.4とほぼ同じタイムだ。
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