真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.10.02 09:10
凱旋門賞の記憶~2012・2013オルフェーヴル~ 果敢なる2度の挑戦。勝利を確信した1年目、欧州の力に屈した2年目
編集部
ディープインパクトの失格から6年。その後日本馬はヒルノダムール、ナカヤマフェスタ、ヴィクトワールピサ、メイショウサムソンなど世代を代表する実績馬が凱旋門賞に挑戦したもののその厚い壁に跳ね返され続けた。しかし再びチャンスがやってきた。ディープインパクトに次ぐ三冠馬オルフェーヴルの挑戦である。
「何をするか分からない」
そう主戦の池添謙一騎手が語るようにオルフェーヴルは気性に難のある馬だった。三冠を達成した菊花賞ではレース後に騎手を振り落とし、阪神大賞典では信じられないような逸走で滅茶苦茶なレースをしながら2着に好走、断然の1番人気で迎えた天皇賞(春)ではまったく見所のない惨敗と、問題児っぷりを幾度となく見せていた。
しかし三冠、そして有馬記念を制した能力は誰もが認めており、悲願の凱旋門賞優勝を目指す池江調教師と社台グループとしても、是が非でも凱旋門賞に挑戦したかった。オルフェーヴルを管理する池江泰寿調教師は、ディープインパクトを管理していた池江泰郎調教師の長男。池江親子にとって凱旋門賞はディープインパクトの忌まわしき思い出を払拭する絶好の舞台であり、競馬人として避けては通れない道だったのであろう。池江調教師はオルフェーヴルの菊花賞優勝後に凱旋門賞挑戦を表明するなど、その意気込みは相当なものであったと推察される。
4歳春、天皇賞の大敗後に出走した宝塚記念(G1)を制したオルフェーヴルは、凱旋門賞挑戦が正式に決定。前哨戦を使わなかったディープインパクトの経験を踏まえ、早めにフランスへ遠征して前哨戦のフォワ賞をステップに凱旋門賞へ挑戦するプランが発表された。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
2016凱旋門賞特集~馬券の買い方・出走馬・推奨予想・放送予定など総まとめ~
凱旋門賞の枠順決定!試練の「14番」となったマカヒキの「光明」は昨年の勝ち馬!? 「凱旋門賞未勝利」のC.ルメールは世界No.1騎手L.デットーリを超えられるか
「世界的潮流」により変貌を遂げる凱旋門賞。近年の「傾向」が映し出す、マカヒキがもっとも警戒すべきライバルは……
凱旋門賞の記憶~2006年ディープインパクト~ 世紀の名馬の敗退は常に「風邪」が理由だった? 失格の「裏側」にある真実とは
日本史上最強馬・エルコンドルパサーを超えない限り日本競馬に前進はない。「世界史上最高の領域」に踏み入り、マカヒキは日本競馬の「新たなる時代」の扉を開けるか