GJ > 競馬ニュース > 中山リピーター時代の終焉!?
NEW

JRA「中山リピーター時代」の終焉!? ダービー卿CT(G3)プリモシーン&マイスタイルに「黄信号」

JRA「中山リピーター時代」の終焉!? ダービー卿CT(G3)プリモシーン&マイスタイルに「黄信号」の画像1

 4日(土)に中山競馬場でダービー卿CT(G3)が開催される。春のマイル王決定戦・安田記念(G1)へと続く、重要な一戦にフルゲート16頭がそろった。

 このレースは5歳馬がめっぽう強く、過去10年で7勝、2016年からは4連勝中である。

 2日時点、『netkeiba.com』の事前オッズで断然1番人気に支持されているのは5歳牝馬のプリモシーン。昨年のヴィクトリアマイル(G1)でクビ差2着に入った本馬は、前走の東京新聞杯(G3)で牡馬相手に勝って勢いに乗る。

 また2番人気に支持されているのがマイスタイルだ。過去2戦は2桁着順とさえないが、昨秋のスワンS(G2)で3着、マイルCS(G1)でも4着と実績面では負けていない。

 プリモシーンとマイスタイルの2頭が人気を集めそうな要因は他にもある。プリモシーンは昨年のこのレースで2着、マイスタイルは3着に好走しているからだ。負担重量は両馬とも昨年から増加するが、昔から中山といえば「リピーター」。昨年の実績をファンは見逃さないはずだ。

 しかし前年の好走歴が「落とし穴」になる可能性を秘めているのが、このレース。実は、中山のマイル重賞では“リピーター”が少ないことが過去10年のデータから判明している。

 たとえばダービー卿CTでは、2010年以降に3着以内に入った馬が翌年以降に再び馬券に絡んだケースは、2017年2着→18年2着のキャンベルジュニアだけ。それ以外の9頭は“リピート”を狙ったが、ことごとく馬群に沈んできた。

【ダービー卿CT3着以内馬が翌年以降に出走したときの結果、2010年以降】
 ガルボ(12年1着→13年5着)
 オセアニアボス(12年2着→13年4着)
 ダイワマッジョーレ(13年2着→16年11着)
 ダイワファルコン(13年3着→14年12着)
 カオスモス(14年2着→15年9着)
 クラリティシチー(15年2着→17年11着)
 インパルスヒーロー(15年3着→16年10着)
 ロジチャリス(17年1着→18年12着)
 キャンベルジュニア(17年2着→18年2着)
 ヒーズインラブ(18年1着→19年8着)
 プリモシーン(19年2着→20年?)
 マイスタイル(19年3着→20年?)

 他にも、秋に行われる同じ中山マイル重賞の京成杯オータムH(G3)も同じ傾向を持つ。2010年以降、リピーターは7頭がのべ9回挑戦するも全て着外に終わっている。

【京成杯オータムH3着以内馬が翌年以降に出走したときの結果、2010年以降】
 ファイアーフロート(10年1着→12年5着)
 キョウエイストーム(10年2着→12年12着)
 レインボーペガサス(11年3着→12年8着)
 レオアクティブ(12年1着→13年8着)
 スマイルジャック(12年2着→13年13着)
 ヤングマンパワー(15年3着→18年8着、19年15着)
 ロードクエスト(16年1着→18年4着、19年8着)

 ご存じの通り、中山マイルはそのコース形態から“紛れ”が多いことで知られる。今年はプリモシーン、マイスタイル以外に2年前の3着馬ストーミーシーも同様にリピートを狙うが、「リピーターは来ない」という傾向を払拭することはできるだろうか。

JRA「中山リピーター時代」の終焉!? ダービー卿CT(G3)プリモシーン&マイスタイルに「黄信号」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛