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武豊騎手を巡るコパノリッキーとアウォーディーの「ダート頂上決戦」にも影響が……開催地によって距離が変化するJBCシリーズだからこそ生まれる様々な「ドラマ」

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 近代競馬はダートだけでなく、芝においても「スプリント」と「マイル」は明確に路線分けされており、わずか400mの差であったとしても、それが競馬に大きな違いをもたらすことが証明されている。

 その上で、この垣根を飛び越えられるのはロードカナロアなど、ほんの一部の絶対王者だけだ。

 そういった中、このJBCスプリントもJBCクラシックと同じく開催する競馬場によってころころと距離が変わっているのだが、こちらの方はその変化による影響が大きい分、様々なドラマが生まれている。

 例えば、2003年に大井で開催された第3回JBCスプリントは1190mで行なわれているが、勝ったサウスヴィグラスは7歳の最後のレースにしてG1初制覇。距離は短ければ短いほど良いスピードに特化された逃げ馬で、翌年のJBCスプリントの覇者マイネルセレクトの猛追をハナ差だけしのいでいる。

 これがもし1190mではなく、従来通り1200mで行なわれていればサウスヴィグラスの戴冠はなかったのかもしれない。その後、サウスヴィグラスは唯一のG1タイトルを手土産に種牡馬入り。

 昨年のJBCスプリントを制したコーリンベリーを輩出できたのも、この「10mの差」が生み出した運命なのかもしれない。

 他にも2005年の覇者ブルーコンコルドは当時、1200mでは短すぎマイルでは長すぎる「帯に短し襷(たすき)に長し」を地で行く馬だった。つまり、この馬のベストは1400mだったのだ。

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