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JRA皐月賞(G1)「除外→中止→出遅れ」魔の1枠1番 最後の勝利は「26年前」昨年も2番人気が……

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 19日に中山競馬場で開催される皐月賞(G1)。16日には出走馬ならびに枠順が確定する。

 近年の傾向から“外枠有利”と言われる皐月賞だが、先行したい馬なら内目の枠を引きたいところだろう。中でも最も距離のロスがない最内枠の1枠1番は絶好枠にも思える。

 だが、皐月賞に限ると必ずしもそうとは言い切れないようだ。

 今年で80回目を迎える皐月賞。1枠1番から皐月賞馬が生まれたのは26年前の1994年が最後だ。競馬ブーム真っただ中のその年、勝ったのは後の三冠馬ナリタブライアンだった。

 しかしナリタブライアンを最後に1枠1番から皐月賞馬は誕生していない。それどころか、2000年前後の皐月賞では「1枠1番」に収まった馬はことごとくアクシデントに襲われたことで知られる。

 ケチのつきはじめはナリタブライアンが制した翌95年の皐月賞だった。1枠1番に入ったのはトウショウフェノマ。デビューから2連勝を飾った期待馬だったが、皐月賞では直前に出走を取り消し。その4年後から「1枠1番」の“苦難”が本格的に始まる。

 99年の皐月賞で1枠1番に入ったのはワンダーファング。姉に桜花賞馬ワンダーパヒュームを持つ良血馬だった。前哨戦のスプリングS(G2)を逃げ切り、皐月賞でもハナを主張するとみられていた。

 G1ファンファーレが流れ、真っ先にゲートに収まったワンダーファング。しかしそこでアクシデントが発生する。他馬のゲート入りを待つ間に、なんとゲート内で立ち上がり、左前脚をゲートに引っ掛けてしまう。何とかゲートから出されたが、左前脚を負傷が発覚……結局スタートすることなく、「発走除外」となってしまった。

 翌2000年は弥生賞3着から参戦のラガーレグルスが1枠1番に入った。3番人気の支持を受けたラガーレグルスは、他馬のゲート入りが進む中、おとなしく駐立姿勢を保っていた。しかし18頭が収まり、スタートが切られる直前にラガーレグルスはゲート内で暴れ、立ち上がってしまう。タイミング悪くゲートが開くと、ラガーレグルスは立ち上がったまま、鞍上の佐藤哲三騎手は振り落とされ「競争中止」。結局、ゲートを出ることなく、レースを終えた。

 翌01年は2番人気のジャングルポケットが1枠1番に。後のダービー馬は、ゲートが開くまではまったく問題なかった。しかし、スタートでやや後手を踏むと、2完歩目でつまずいてしまい後方の位置取りに。道中外々をマクリ気味に追い上げ、4コーナーでは先頭集団にとりついたが、スタート直後のアクシデントと距離ロスが響き、3着が精いっぱい。もしまともなスタートを切っていれば、優勝したアグネスタキオンに迫っていただろう。

 このように1999年から2001年まで3年連続で1枠1番の馬が“トラブル”に見舞われ、当時は「魔の1枠1番」や「不吉な1枠1番」と呼ばれた。それ以降も皐月賞馬は誕生しておらず、昨年も2番人気アドマイヤマーズが4着に敗れた。

 果たして今年はどの馬が「魔の1枠1番」を引き当てるのだろうか。

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