JRA 桜花賞馬デアリングタクト「日本ダービー(G1)」挑戦か!? ウオッカ以来「史上4頭目」牝馬のダービー馬へ
令和初の桜花賞(G1)は、松山弘平騎手の2番人気デアリングタクト(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)が勝利。重馬場を苦にすることなく、最後の直線を鬼脚で突き抜けた。
レース後、管理する杉山晴調教師は、「激戦の疲れを感じますし、馬の回復具合にもよりますが、オークスを中心に」と牝馬2冠に意欲を見せている。
令和初の牝馬クラシックの主役に躍り出たデアリングタクト。今後は師の言葉通りオークスに向かうのが既定路線と見られているが、同馬を所有するノルマンディーサラブレッドレーシングが少々不思議な動きを見せていると話題だ。
「ノルマンディーの公式ホームページでは、デアリングタクトの次走予定に『オークス』だけではなく、『日本ダービー(G1)』まで書かれているんです。たしかにデアリングタクトは、桜花賞でこれからの活躍を予見させるようなスケールの大きな走りを見せてくれました。またエルフィンS(L)では、牝馬ながら日本ダービーを制したウオッカのレコードを更新していますし、陣営が夢を見たくなるのも当然でしょう。
ただウオッカは谷水雄三オーナーの意向もあり、5大クラシックすべてに登録されていました。ですが、デアリングタクトはその予定はなかったようで、春の3歳G1には桜花賞とオークスにしか登録されていません。
もし日本ダービーに出走するのならば、追加登録する必要があり、その費用として200万円がかかります。これから追加登録するか否かで、“陣営の本気度”が測れるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
クラシックを追加登録で制覇したといえば、1999年の皐月賞を制したテイエムオペラオーが有名だ。その後も、2002年桜花賞のアローキャリー、同年菊花賞のヒシミラクル、2013年オークスのメイショウマンボ、2014年菊花賞のトーホウジャッカル、2015年菊花賞のキタサンブラックの5頭が優勝を果たしている。
だが、後にダートG1馬となるサクセスブロッケンが、09年に追加登録料を支払い出走(3人気18着)しているものの、未だダービーでは追加登録馬の優勝はない。
デアリングタクトは追加登録を行い、史上4頭目となる牝馬のダービー馬を目指すのだろうか? 陣営の最終決断を待ちたい。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA「ウオッカ超え」デアリングタクトの次なるターゲットはアーモンドアイ!? 松山弘平は「ルメール超え」
JRA皐月賞(G1)クリスタルブラックだけが当てはまった「勝利の法則」発見!? 桜花賞(G1)デアリングタクトにヒントが隠れていた?
JRA松山弘平ウイニングランで「3冠」意識? 桜花賞(G1)圧勝デアリングタクトは「ウオッカ越え」の名牝候補
JRA種牡馬「エピファネイア」デアリングタクトが桜花賞(G1)を制し、初重賞勝ちがG1の快挙! 「キズナ」はあの馬で皐月賞(G1)に勝算あり!?
JRA桜花賞(G1)「強い!」デアリングタクトが新女王! 松山弘平「『この馬なら届く』と信じてた」武豊レシステンシアは2着