
JRA皐月賞(G1)コントレイル「想定外」も貫禄勝ち! 福永祐一「これは大変だな……」サリオスとの「2歳王者」同士の叩き合い制す!
19日、中山競馬場で開催された牡馬クラシック第1弾・皐月賞(G1)は、1番人気のコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。3強の一角サリオスとのマッチレースを制し、無敗の皐月賞馬に輝いた。
勢力図は変わらない――。いや「変えさせなかった」と述べるべきだろうか。
18頭立てのフルゲートで行われた芝2000mのレース。キメラヴェリテが宣言通り、外連味のない逃げを打つ流れ。一方、1枠1番という難しい枠からのスタートとなったコントレイルは、福永祐一騎手が「想定外のレースになった」と振り返った通り、外から次々とライバルに被せられ、中団やや後方12番手からのレースとなった。
「いつもスタートの良い馬で、先行力のある馬ですから。展開よっては2、3番手から(競馬すること)も考えていました。ただ、内側の馬場が悪いせいか、行き脚がつなかったので無理はしませんでした。『これは大変だな……』と思ってたんですけどね」
レース後、そう福永騎手が振り返った通り、決して想定通りの展開ではなかった。だが「ああなってしまった以上、馬を信じるしかない」と一瞬のスキをついて外に出してからは、完全に手応えが違った。まくり気味に外から進出すると、あっという間に先頭集団に並び掛けた。
「外に出してからは、非常に楽な手応え。直線は突き抜けると思った」
しかし、舞台は同世代の強豪が集う皐月賞だ。同じ“2歳王者”のサリオスが、内から必死の抵抗を見せる。「さすがに相手も3戦3勝でG1を勝ってる馬。そう簡単にはいかなかった」と福永騎手が語った通り、チャンピンオン同士による一騎打ちの末、最後はコントレイルが半馬身だけ前に出た。
「今回のレースはコントレイルにとって、決して楽な展開ではありませんでした。それであれだけ強いレースをするのですから、同世代では頭一つ抜けた存在だと思います。最後まで食い下がったサリオスも、さすが2歳王者という貫禄を見せましたね。
強い馬が強いレースを見せた競馬の醍醐味のようなレース。無観客なのが、本当に惜しまれるほどの良いレースでした」(競馬記者)
「これまでたくさんの良い馬に乗せてもらいました――」
そう感慨深げに振り返った通り福永騎手は、これでクラシック完全制覇。無敗の皐月賞馬となったコントレイルだが、次の日本ダービー(G1)に向けて「距離はもっとあっても大丈夫と思えるような、楽しみになるレースを見せてくれました」と手応え十分。
無敗のダービー馬、そして父ディープインパクト以来となる無敗の三冠に向け、コントレイルが高々に「1強」の時代到来を告げた。
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