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2016.10.17 11:19

【徹底考察】菊花賞(G1) エアスピネル「秋初戦で砕け散ったエリートのプライド……すべてを失った相棒に武豊が施す『最後の魔法』とは」
監修=下田照雄(栗東担当)
≪結論≫
常識的に考えれば、やはりエアスピネルが菊花賞を勝ち切るのは至難の業と述べざるを得ない。
特にここまでほぼ理想通りの競馬をしながらも、後塵を拝したディーマジェスティとサトノダイヤモンドを負かすには、武豊騎手がそれこそ”魔法使い”になるしかない。俗にいう「ユタカマジック」に頼る他ないということだ。
無論、冗談ではなく、もしもエアスピネルが菊花賞を勝てるとすれば、筆者が考え得る方法は一つしかない。それはエアスピネルの「近代型ステイヤー化」だ。
『考察』の最後にも述べたが、近年の菊花賞は以前に比べて明らかにスタミナの要素の必要性が薄れている。【血統診断】でも語った通り、スタミナの要素に欠ける血統の馬が菊花賞の上位を賑わすことも珍しくなくなった。そして、その代わりに重要な要素として台頭したのが、折り合いやイレ込みといった「精神面の能力」だ。
体のスタミナではなく、頭のスタミナとでも述べるべきか。そういった「近代型ステイヤー」の最もたるモデルケースが、昨年の菊花賞馬キタサンブラックだろう。
菊花賞のキタサンブラックは、実に見事な競馬をした。詳細は以前にも述べたので割愛させていただくが、徹底的にインコースと自分のペースにこだわった結果、道中のスタミナロスを最小限に抑えた完璧な競馬だった。
ただ、キタサンブラックがそんな競馬ができたのも「安定した気性」と抜群の「操縦性の高さ」と「立ち回りの上手さ」があったからこそ。そして、これらはすべてエアスピネルが今持っている長所でもある。
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